一度閉じこもったら自力で出るのは難しいけれど。

白球が飛び込んでくれなければ彼女の時間は止まったままだっただろう。

けれど事実として飛び込んでくれた白球によって強固な壁は破られた。

運命、と言っていいかもしれない。

けれどその運命だって、彼女自身が「感じる」ことのできる準備ができていなかったら動かなかった。

たしかにきっかけは白球だったけれど、彼女のどこかにまだ「希望」が残されていたのだろう。

これからの彼女に幸あれ。