第21話 思わぬ援軍

真と衛西が廊下を歩いていると反乱軍の衛兵達が外を見て驚いていた。真が衛兵達を斬って外を見た。すると中庭で上裸の屈強な男達がどんどん反乱軍を蹴散らしていった。真は大将らしき男を見つけると何かを思い出したのか笑った。

衛西「どうしたんだ真。あれは敵ではなさそうだが」

真「俺の友達で1番の強さと頼りになる奴が登場したんだよ。あいつらは山界を統一しようとしてんのにわざわざ来てくれたんだよ」

そう言うと中庭の反乱軍は壊滅し、上裸の男達は真達のところへ向かってきた。

フィグ「久しぶりだな、我が友よ。占いで友の危険が出たから遠路はるばる来たがその甲斐があったぜ。それで清って奴をそこの大王の前に出せば良いんだろ?既に俺の屈強な配下達が捜してるから安心しろ」

その言葉で衛西は頷いて一礼した。そしてフィグは真達と行動を共にして度々出てくる反乱軍を斬って前へ進んだ。

丹皿(清の側近 上級大臣)「こっちの衛兵は何をしてるのか!裸族に敗れるなど恥をかかせよって!軍の長を処刑しておけ!」

そして反乱を起こした大臣達が焦っていると玉座で寝そべっていた清は少し苛つきを見せていた。

清(罫国王弟)「おい、兄者と兄者の協力者の首はまだか?そろそろいい加減にせぬと貴様らを殺すぞ?」

そう言っていると真、衛西、フィグ、6人のフィグ兵が宮殿に入ってきた。大臣達は我先にと逃げ出した。清も逃げようと大臣達を追ったが真がその輪に入って何人かの大臣を斬った。清が腰を抜かして倒れていると衛西がフィグに護衛をさせながら清の元へ行った。フィグ兵は生き残った大臣達を囲み、逃げられないようにしていた。

衛西「国が重要な決定をしているという時にお前は何をしている!貴様のせいで無意味な血が流れたんだぞ!俺にはまだ強大な政敵がいるというのに本当にお前は馬鹿者だ!」

真「そんな奴はぶっ殺しちまえよ」

フィグ「俺の大矛はいつでも切れ味が抜群だから斬れるぜ」

そう言ってくる真達を無視して衛西は清を何発も殴って気絶させた。そして大王側の将と衛兵が他を制圧したのか到着して清と大臣達を拘束した。

元経(正項君配下の将)「大王様!御無事でしょうか?」

正項君(中級文官)「大王様、到着が遅れましたこと許してください…他の制圧に時間をかけてしまいました」

衛西「俺は怪我をしてないから別に構わん。謝罪ならあそこの2人に言ってくれ」

そう言うと正項君と元経は真とフィグに頭を下げた。真とフィグは笑いながらグータッチをして宮殿を後にした。

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