第3話 新たな物語へ
真が湾に斬りかかると湾が剣を抜いて対抗とするがあっさりと湾の首は落ちた。
真「は?…こんだけなのか?」
そう言って部屋を出るとそこにはフィグとそれを護衛する2人のエゴ族兵士がいた。真はお礼を言うかのように握りこぶしをグッと前に出した。
フィグ「ははっ、何だそれは!平地の人間の儀礼か?面白い、では俺はそろそろ帰らねばな。山界を統一するためにな」
そう言うと屋敷を出て馬に乗り、何処かへと走っていった。そして真も剣を抜きながら歩いていると近くの村に到着した。
真「お、村だ!」
村に到着すると掲示板に村人が群がっていた。内容は近々の生国との戦で参戦を求めるものであった。直ぐに真は参加しようとその日まで村で働いた。そして参戦の日になるとそ村の家々から武器を持った大勢の男達が出てきた。
真「よしっ、こいつらについていくか!」
尾供(村の荒くれ者)「お、元奴隷の真君じゃねぇか。その剣もどっからか奪ってきたのか?」
そうおちょくる尾供に真は怒りを隠せず、咄嗟に殴ってしまった。尾供は鼻から血を流してその場に痛がりながら倒れてバタバタとしていた。
真「舐めんじゃねぇよ!今から俺がでっけぇ功績を取ってやるからよ!」
そう言って倒れている尾供を置いてきぼりにしてそのまま行軍している波に入っていった。そして歩いていると後ろから尾供と尾朗が一緒になって真のところに来た。
尾朗(尾供の弟)「兄ちゃんを殴るのは許すがせめて待てよ!真」
尾供「いや、殴るのも許しちゃ駄目だ。尾朗」
真「何だ尾兄弟は揃って参戦かよ。どっちか死ぬかもな!ケケッ!」
その言葉を聞いた尾朗はくぐっとした顔で真を殴ろうとしたがそれを軽々と真は避け、尾朗のデコに軽くデコピンした。そしたそんなことを続けながら行軍中に行軍部隊は膨れ上がり、あちこちで合流しながら2時間くらい行軍していると休憩に入った。馬に赤旗を大きく掲げ、甲冑を着た騎馬兵が伍を作るよう休憩中の行軍部隊に命令した。そして命令通りに各地で伍が出来上がっていくと真は尾供と尾朗、伍長の滝陽、麗と組んだ。他の伍は強面や戦慣れをした者達を揃えて武功を第一に考えていた。また行軍が始まるとどんどん合戦場へと近付いていき、行軍部隊の雰囲気が重くなった。ほぼ全員が緊張などで神経質になってしまった。中には叫んでしまう者もいて周りの人も頭がおかしくなりそうだった。
真「ふっ、遂に俺の見た夢が叶う時だ。見てろよ」
そう言って剣を抜き、遠くから見える戦場を見ていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます