第2話 復讐
漫元が殺すと直ぐに死体を片付けた。そして罫国には盗賊による襲撃で死亡したと報告した。
湾「はっはっ!国に報告したら奴の官職を貰えたわ、たまにはあの逃亡野郎も役に立っておるわ。融には倍の報酬をやってやれ」
そう言いながら酒を飲んでいると屋敷の扉が開いた。湾の護衛は既に斬り殺されており、融が焦っているように部屋へ入っていた。
融(暗殺集団の長)「あの真が自らこちらに…」
湾「それは本当か!探す手間が省けおったわ。融、直ぐに首を落としてこい。持ってきたら報酬は倍にしてやる」
そう言うと融は部屋を飛び出して剣を抜き、廊下を走っている真に襲いかかった。真は何とかそれを剣で防いだが尻餅をついてしまった。
真「(つ、強ェ…何だこいつ)」
融「シィィィァ、覚悟しろよ、下賎の餓鬼が!」
容赦なく剣を浴びせる融に防ぐだけしかできない真に融はただ笑っているだけであった。そして遂に真の剣が折れようとしていると真がそれを察して反撃に出た。すると押し返すことに成功し、融は驚いていた。
融「少しはやるではないか、だが直ぐに首を落としてやる」
そして融が更に力を上げて襲いかかっていると廊下の奥から弓矢が飛んできた。それを融と真は何とか避けた。すると剣を持った上裸の変な仮面を着けた2人の兵士が突撃してきた。
融「な、何だ?」
フィグ(エゴ族王)「ふふっ、久しいな、小僧。少し暇だったからちょいと戦力を引き連れてきてやったぞ。これも恩返しのようなものだ。それでそこの暗殺男は俺に任せてお前はやるべきことをやっておけ」
そこにいたのは西にある山々が連なる無国籍地帯で統一しようと戦争に戦争を重ねていた1つの山民族の王であるフィグであった。そこには多種多様な文化などを持つ民族がいるとされ、山民族達はたまに国を降りてきて平地の者と交易をすることも少なくなかった。だが何故そんな者達と真は関わりがあるのかと真が必死に考えていると思い出した。
真「あっ!あんたは道端で倒れてた時に俺の昼飯をやった男じゃないか!」
そう言うとフィグは大きく口角を上げて大剣を融に振り下ろした。
フィグ「ははっ!良かったなこの俺様が今日は大矛を持ってきてなくて!さぁ、お前の死は確定しているのだから諦めてあの世へ行け!」
その振り下ろされた大剣を融は受け止めれずそのまま斬られ、絶命した。真はその隙に湾の部屋へ突入した。そして湾の部屋に入るとそこには剣を構えずにただ座っている湾の姿があった。
湾「久しいな不孝者よ。直ぐにその汚い首を落としてやる」
真「良く俺をこき使ってくれたな、後悔させてやるぜ」
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