第9話 閑話 海底戦艦伊号420 ハルゼー艦隊壊滅
我等は新型潜水艦 伊号420。
シリーズは同形艦で5000tの潜水専用艦だ。
高野提督曰く、潜水艦は忍者と同じ。
姿を潜めてこそ任務を果たせる。
攻撃手段は全て魚雷。>後にミサイルも加わる。
我が420艦隊はトラック島近くの孤島に機密基地を設置し、
連合艦隊とは別個に勤務してる。
普段はパトロールが主任務だが、本海戦では離脱する艦を射止めよとの指令。
魚雷は全て音響式魚雷。
連合艦隊旗艦からは空母離脱に付き射止めよとの指令。
全艦が受電し、敵空母の追跡を開始。
その頃・・・
「チクショ~~、ジャップが弱いなんて大嘘じゃネ~か!!」
ブル・ハルゼーはドンガラになった空母で真珠湾に急行してた。
まさか全滅するとは彼も夢想もしてなかったのだから仕方ない。
ハルゼーは役立たずとなった無傷の空母3隻を率い、安全なパールを目指してた。
そこへ・・・・。
ハルゼーの乗るエンタープライズ号の竜骨が突然折れたのだ。
ジャップのサブマリンか・・・。
しまったと後悔したがもう遅い。
周囲を見ると、ホーネット、ヨークタウンも同じ状況だった。
無電班にSOS信号を・・と言おうとしたとき。
第二攻撃が遅い、左舷に大穴が開きエンタープライズは横転。
大型ホーミング魚雷の集中雷撃で横転したのだ。
一度に六本も雷撃食うと大型空母でも一溜まりも無い。
ハルゼーは戦史に名を残す事も無く無名提督として、マリアナ海溝に
沈んで去くのである。
ホーネット、ヨークタウンも同じく横転して轟沈!
補助艦艇の駆逐艦数隻も一撃で撃沈され、撤退空母艦隊は壊滅。
真珠湾司令部にSOS信号が届くが予備艦隊がサンフランシスコにしか無く、
全てが終わってからジャップの帝國新聞で知ることになる。
伊号420シリーズは水上艦隊とは違いモビーディックとして恐れられる存在となるのは後の事。
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