「つばさをください」の曲を何度も練習しつつ

釣ール

つばさ

 いつも『勇気ひとつを友にして』と『つばさをください』をいて人が空にあこがれる歴史があることを忘れないようにしている。




 教訓きょうくんやいましめでも娯楽ごらくでもなくただ自分もその歌詞に共感する時もあれば、ちがうかもしれないと悩む時もある。




 ないものねだりを否定はしない。というかしたくない自分もいる。




 人には求めないだけで本当はほしいものが手に入らなければ入らないほど現実を見たくない衝動しょうどうにかられる。




 求めれば求むほどにつかめない……だったか忘れたがそういう言葉が流行った時代もうたがってる。





 欲しいなら欲しいと行動している人間をフィクションに閉じ込めないでほしいとその時代で上記のことわざを産んだ人間もインフルエンサーだったのか金持ちだったかは分からないが似た人間が開発したものなのかもしれない。





 イカロスの純粋じゅんすいさによることの顛末てんまつをおろかと呼ぶか勇敢ゆうかんと呼ぶかどうかにたいする答えだとしてしたり顔で言葉でまとめないでほしい。





 ただいずれにせよ誰か止めてくれる人はいなかったのだろうか?





 金があって才能があって何もかもがあり、何もかもいただいてもらって幸せ?




 それさえあれば、何やってもいいのか。

 考える時間と聞いてくれる人がいないことにうたがいを持つためにこの曲たちを練習している。

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