才能ないけど酒はある。やったね!

 あれから部屋へと戻り、とりあえずシャワーなんて贅沢なもんを浴びて痣に目にして滅入りつつ。

 それでも温かなお湯のおかげでさっぱりとした気持ちで満喫し、用意されていた服に着替えてから白いベッドへ飛び込んでごろごろ転がりまくる。


 あぁベッドがふかふかで吸い込まれるぅ。こんな柔らかな寝具に寝るのは初めてだぁ。

 それに朝起きてか、木を切らずにだらけるなんていつ以来だろう……ああ、この前の祭り中に一日さぼってたや。


「鍛えるって言われてもなぁ。めんどいなぁ。……まあでも、案外悪くはないんじゃないかぁ?」


 あのミニDディーなる老人は俺に悩めと言ってきたが、実のところもう答えは決まっていたりはする。

 

 というのもさ? 

 俺とて最初こそ悲観したものの、そこまで落ち込んではいないんだもの。


 ここに閉じ込められたってそれほど損はない。むしろこんなにも素晴らしい、まるで大きな街の高級宿みたいな飯も宿も用意してくれるなら得ってもん。精々外のお日様が見られないってことくらいか。

 後悲しいことに、正直熟考しても俺が消えて落ち込んでくれるのは精々妹と友人のナレットくらい。その二人も強いしやることあるしだし、まあそこまで気を病む必要はないだろう。


 そして何より、俺も消えたくはないわけで。

 何故とか同役に立つとかは置いておいて。そのために鍛える必要があるのなら、まあ取り組むのもやぶさかではないと言った結論だ。

 それに何より、俺をご教授してくれる相手は魔法使い(多分)。もしかしたら、俺も魔力が開花してそれはそれはかっこいい魔法や魔法が使えるようになるかもしれないしね。


「……よしっ。そうと決まればっ」


 そうと決まれば早速行動と、後この家の散策でもしようかなとベッドから飛び上がる。

 よく言えば思い切りの良さが、悪く言えば適当な部分が俺の取り柄でもあるのだ。後は片手に美味い酒のたんまり入ったボトルでもあれば完璧だね。


 そんなわけで部屋を出て、まあついでにと用を足し、それから中央にある螺旋階段を降りていく。

 しかし広い、広すぎる。

 軽く見渡した限り、二階にもまだいくつか部屋がある。後で散策してみよっと。

 

『なんじゃトゥール君。君、意外に元気そうじゃな。正直ちょっと驚いてるぞ?』

「まあ、出られないなら仕方ない、鍛えてみるのも悪くないってね。それよりミニDディーさん。ここって酒ある?」

『……はあっ。あるが今は止せ。今日はこの大工房の軽い案内と軽い適性調査。酒はそれからじゃ』


 唐突に空へと現れ、ふわふわと浮きながら俺の態度に項垂れるミニDディー

 まあどんまい。そして飛んでいるのにはいちいちツッコまない、魔法使いってそういうもんだろうし。

 

 それよりお酒があるってよおい!!

 その事実が何よりも嬉しく心踊る! やったー! さいこー! ひゅー! 


 気持ち足取りが軽くなり、時にくるりと回転なんてしちゃいながら最後の数段を飛び降りて。

 今日終わりの一杯はは、果たしてどのような酒であろうと心を弾ませつつ、同様に降りて地面に杖を突きながら歩くミニDディーの後ろを付いていく。


『まずこの最低限度の備え場チュートリアルームじゃが一階は探求空間、そして二階は生活空間に分かれていたりする。まあ医療室は各階一つずつ、トイレは一人用の工房なのに全部で四箇所あったりするけど』

「へえ、いいね。トイレが多いってのは実にいい。それならばいくらでも駆け込んで吐き出せる。俺もこんな綺麗な空間、自分の吐瀉物で汚したくはないしね」

『……まあ飲むなとは言わんさ。ついでに飲む余裕があればの話でもあるしな』

「??」


 何か呟いてるような気がするが、まあ聞こえなかったし別にいいだろう。

 それよりこの本の数、改めて見るとそれはもうすごいな。

 宝石でもないし価値なんてこれっぽっちも理解は出来ないが、売ったらきっと大金持ちだぜこれ。


『まずこの大図書館。かつてスゲーナ・ウソダケドが存命だった頃、その生涯を掛けて集めた品々が置かれておる。まあ君の時代にはそぐわぬ物もあるだろうが、知識というのは失われたものでも禁忌とされたものでも等しく知識。好きなだけその脳みそに放り込むがいいぞ』

「ほーん。でも俺、字や数字は簡単にしか読めないぜ?」

『そこを含めて学ぶのじゃよ。なあに現代の文字や知識は学べずとも、学び方さえ知っておけばそれこそが最大の武器。いずれ必ず役にたつはずじゃ』


 なるほどなぁ。思い返してみれば、妹もそんなことを言っていたような気がするぞ。


『そんであそこは精錬室、あっちは鍛冶工房。まあ使うにしても当分後になるだろうし今は気にしなくていい。あの辺はまずは学ばねば話にならないぞ。興味があり、余裕が出てきたら教えるからさ』

「……段々のじゃ口調取れてるけど、やっぱり頑張って付けてたりする?」

『…………さあ次じゃ。次じゃよ次。さあ、さあさあ!』


 この反応、さては図星だったのかな。そうだったのなら何というか、悪いことしたなって。


『そこが医療室。そこが休憩室。そしてそこが大浴場。上の浴室とは違い、温泉感を出そうと結構頑張って作ってあるこの工房の目玉でもある。あ、ちなみに混浴じゃぞ?』

「そりゃすごい。で、肝心の女の子はどこに?」

『……君がそうだったら、俺が入って役割を果たしたかもな。あーでもこういうってこっちでもセクハ……まあ開放感あっておすすめだぞ! はい次っ!』


 混浴は無意味な規則と化しました。まあ期待なんてない……本当さ。

 ところで休憩室って寝室とは何が違うのか。でっかいベッドでもあるのかな。

 しかしこの爺さん独り言多いよな。まあ年取るとそうなっちゃうってのは人の常。たまに例外で、精霊とか幽霊とか見えちゃいけないものとか本当に見えちゃってるらしいけど。


『そんでここは魔法室。言葉が如く魔法を探求する場所じゃ。魔宝具なんかもここなら安全に作れちゃうぞ?』

「魔宝具ってなに? 魔道具じゃないの?」

『……それすらも異なるか。まあその辺もおいおいじゃな』

「答えてよもうー」


 俺の言葉を無視し、考え込むように頷きながらまたもや先へと進んでいくミニDディー

 別に悩むのはいいんだが、せめて質問にくらいは答えて欲しい。そうでないと謎が積もって話が耳に入ってこないのさ。


『で、ここが知識実践室、もといクイズルーム。まあやる気になれないときとかおすすめじゃ』

「ほーん」

『そして……ここが最後にして、恐らく君が最も通うであろう場。その名を訓練場じゃ』


 それからまた歩き、便利そうな部屋からなぜ作ったのだろうと首を傾げる部屋をいくつか紹介され。

 そしてついに一周して、最後に訪れたのは他のに比べて少し大きな扉。

 最初に紹介されずに素通りしたこの部屋だが、ここは一体何の部屋なのかね。


 ミニDディーが杖で床を叩き、小気味いい音を鳴らすと、目の前の扉は応じるように開いていく。 

 その先に広がっていたのはまさに白。何もなく、ただ果てしなく広がる白いだけの空間だった。


「……広ぇ。どこまで広がってんだこれ」

『さあのう。大型魔物から超広域魔法の試験運用まで考慮された、理論上あらゆる状況をも想定された完全な訓練場! ここが役割を果たすとき、どんな才能が目覚めようと場のせいで鍛えられなかったと嘆かれないために死力を尽くされた、まさに我が主スゲーナ・ウソダケドとロレーヌの最高傑作じゃ!』

「はえー」


 何が、どこが、どうしてなど。

 この場所がどうすごいのかは、いまいち理解も出来ないけれど。

 とりあえずはまあ、目の前の光景がすごいものだという事実にだけは理解出来る。なので驚けるだけ驚いておこう。


『……ま、君には剣も魔法の才能もなさそうだし、正直そこまでの意味があるかは不明だけどなぁ。まあ大体の環境の再現や大型の魔物や対神級デフトゴッデスな超生物との模擬戦闘は出来る! 気を落とさんでじっくりしっかり育っていこうな!』

「……泣くべきかな。それとも怒るべきかな? 今、始まる前にお前は終わってますよって言われた気がするんだけど」

『笑うべきじゃろうな! 我が主もそんな感じじゃった! 才能とかまじで一般級だったし!』


 ミニDディーはけらけらと、実に豪快に笑ってくれるがこっちとしてはまったく嬉しくもない。

 というか主って伝説の孤高の賢者様だよな? そんな偉大な人の才能が一般級って、一体何を言ってんだこの爺さんは?


『さて、今日はひとまず適性検査じゃ。あらゆる武器を試してメインとなる一つを決める。まずはそれを伸ばし極め、それから他の武器の扱い方も身につける。単純でありきたりじゃが、それが一番モチベの維持に繋がるのは学習済みよ!』

「うおっ」


 俺が口をあんぐりと開けて聞き流していると、前方の白い床が開きそこから無数の台が上がってくる。

 乗せられていたのは様々な武器。剣やら弓やら槍やら斧やら、中には鎌やら見慣れないものも。


『剣、槍、弓、斧、杖、鎚、そして鎌に銃。とりあえずこんな所かの。ほれ、どれか持ってみろ。早く!』

「あ。はい。そんな急かさないでって」


 そんなに急かさなくてもいいのにと思いつつ。 

 個人的にもちょっと好奇心でわくわくしながら、順番に見ていき手に持つ武器を考えてみる。

 

 剣。やっぱりかっこいいよな。狩人や傭兵、冒険者の王道って感じで。

 杖。魔法使いじゃねえし、持ったら俺も魔法使えないかな。無理か。

 槍。長いなぁ。ガキの頃に試させてもらったことがあるけど、あのときは構えるので精一杯だった。

 弓、鎚、鎌。この辺はまず使ったことない。鎚はまあ、ちょっと家を補強するときに使ったことあるけど。というかなんで鎌? 農具だろ?

 そしてこの筒みたいなのは何なんだろう。こんな短くて刃もない物で戦いなんて出来るわけが……ああこれ、もしかして魔銃ってやつかな。自身の魔力を弾にして発射するって武器、多分。


『王道の剣ではなく斧か。ちなみにじゃが理由は?』

「これでも木こりだからな。使ってるのよりは大きいけど、一応他よりは馴染んでるはずだぜ」

『……どうかのう。ま、試しにあれに振ってみいよ。ただし手を抜くことなく全力で、じゃぞ?』


 がしゃんと音を立て、先ほどの台と同じように下から出てきたのはまあ重そうな銀色の鎧。

 随分と磨かれていそうな光沢具合。もしも街中でこれを来ている人を見たら、新調したばかりの新米騎士だと微笑ましく思ってしまうね。

 

 しかしこれに対して全力で振り下ろせと。

 ……いや鉄に打ち勝てるわけもなし、めっちゃ手が痺れそうですこぶる嫌なんだけど。


「……鎧か武器、どっちかが壊れちゃっても弁償とかないよね?」

『求めないしどうせ壊せん。ほらっ、やれっ!』


 そこなじい様に助けを求める目をしてみるも。

 残念ながらまったく止めてくれる気配はないので、仕方がないと覚悟決めて振り上げ下ろす。

 

 大きさのせいか、予想外に重く感じてしまう斧。

 軌道は狙いであった頭部のてっぺんから逸れ、肩の部分へと当りそのまま滑り落ちて地面に刺さってしまう。

 手に掛かる強い不快感と重さ。愛用のより大きくて重いのは分かっていたつもりだったが、まさかここまで振り回されてしまうとは。


『駄目じゃな。それじゃあ木も切れん。次!』

「……えー」


 落ち込む前にとっとと次はいけと、そう言われてしまえば言い返す術はなく。

 なので一番自信のあった斧の扱いを呆気なく否定された俺は、渋々と次の武器へと持ち変える。


『違うな。次!』


 鎌はまず、これをどうやって武器とするかがよく分からず。

 

『次っ! 次っ! 何じゃそのへっぴり腰は、次ぃ!』


 弓は当たるどころか的である鎧まで届かず。

 鎚には斧よりも振り回され。

 そして槍に至っては構えた時点で駄目だとまで言われてしまい。


『うーんまあこれは……やっぱり違う、次!』

 

 そして杖はちょっと悩まれたが、やっぱり納得いかなかったのか却下される。

 うーん。杖というか棒は暇潰しや気晴らしによく振り回していたからいけると思ったのだがこれも駄目か。そっかー。


 それじゃまあ残りは剣と……あとは多分魔銃ってやつ。それも長銃、剣と大差ない長筒。

 剣はまあ後でいいとして、こいつはそもそも鎌よりも使えないのが分かりきっているのだが、一体どうすればいいんだろうね。


「えっと、これって魔銃ってやつ? 俺に魔力はないし、弾なんて込められないぜ?」

『魔銃? ……ああ、外では完成したのか。じゃがそれはただの銃! 的狙って撃ってみろ!』

「ん、んん? まあ、はい」


 ただの銃という言い方が引っ掛かりはしたけれど。

 ともかく撃ってみろと、そう言われては仕方ない。

 俺は爺さんの指示に従って構え、狙いを定めて、まあ弾なんて出ないだろうなと思いつつ引き金を引いてみる。

 そして響いた強烈な破裂音。

 更には手に掛かる刹那の衝撃が終わった後、思わずびびってしまい銃から手を放してしまう。


『うーん、まあ控えめに言ってくそじゃな……ってどうした? そんな豆鉄砲食らったような──』

「お、おまっ! これ、これって禁忌の銃じゃん! 使用は愚か所持だけでも重罪になるやつ! 結構前、酒場で手に入れたって自慢げに語ってた馬鹿が速攻でしょっぴかれてそのまま処刑になったやつ!」  

『禁忌の銃? ……ああ、もしや火薬を制限されてるのか。まああいつはこれが嫌いだったからなぁ。正直進んだファンタジーには必要ないかもしれないし、疎み排他するのも分からなくはないか』


 相変わらず駄目出ししてくるミニDディーに、俺はつい詰め寄り大声を上げてしまう。


 魔力を必要とせず、火薬で発砲する禁忌の銃。

 こんなやばい代物を、あろうことか魔銃の冒涜だとか言って忌み嫌っているらしい魔法使いに使わされるとは思ってもみなかったぞ!?

 大丈夫? まじでこれ捕まんない? どこからか衛兵やら文明警備隊とか飛んできたりしない? 本当に大丈夫?


『悪い悪い。そんなに驚かれるとは思わなかった。まあ狙いの付け方だけでも参考にはなる。とりあえず最後! ……ところで、最後に剣が残るって逆張りすぎん?』

「……頼むぜ、まったくもう」


 頭に手を当て苦笑うミニDディーを睨みつつ、心も体もくたびれながら、それでもまあここまで来たらと最後の剣を手に取る。


 腕はもう疲れていたが、それでも不思議と今までよりはしっくり馴染んでいる気がする。正直、斧よりも。

 そういえば昔武器を振らせてもらえた時も、剣が一番手に馴染んだことを思い出しながら、先ほどと同様に振り下ろすと想像通りに鎧の頭に当たり、そしてやっぱり弾かれる。


『まあまあ。……ま、ひとまずは剣でいいか。槍になると踏んでたんじゃが、まあ随分と王道的じゃな』

「何その適当さ。あと、なんで槍?」

『何も出来ない素人が持つなら槍じゃろう。後、賢者スゲーナ・ウソダケドの得物がそうだったからじゃ。もしかしたらと思ったが、やっぱり所詮は他人だなぁ』


 何かを思うように、或いは誰かに重ねるようにこちらを見てくるミニDディー

 何考えてんだか知らないが、いちいち伝説の孤高の賢者を比べるなっつーの。声だけで百回も竜を退けた人とは根本の土台が違うだろうが。


 まあいいや。思いの外剣の振り心地が良かったからか、ちょっとばっかし気分が上がっちゃってる自分がいる。

 そういえば妹がいた頃は剣より妹の生活のため。そして今は鉄の剣より酒と飯のために金を使う方が有意義で、武器を使いたいなんて思いもしなかったな。


『というわけで、メインウェポンも決まったところで今日は仕舞いじゃ。調子は?』

「疲れた。何か、いつもより手がぷるぷるする」

『じゃろじゃろ? やっぱり君は基礎能力がまるで足りんな。というわけで明日からは完全基礎構築プランじゃ。慣れるまで酔うのも嫌になるほど疲れるじゃろうから覚悟しろよ?』

「ええ……」

 

 すごく楽しそうな顔でなんかとっても脅されたので、早速明日とやらが億劫になってしまう。

 ……まあ今考えても仕方ないか。

 それよりも酒、約束のお・さ・け! ここまで我慢したんだから、それはもう速やかに案内してくれたまえ!


「うっはぁ! 何これ何これ!? これラム酒!? この酒何!? これ全部飲んでいいの!?」

『……まあいいが、それよりも食料庫の方が大事──』

「ひゃっほうDディーちゃん最高っ! うっひゃー!」


 今度は俺が急かしまくった結果、渋々と案内してくれたミニDディー

 そして連れてこられた酒庫に無数に並べられた、見たことも聞いたこともない銘柄なボトルの数々に飛びついてしまう。

 すごい! 綺麗! 素晴らしい! こんなにいっぱいあったらお酒で全身浸かれちゃうぜ!

 これなら辛いらしい明日もきっと耐えられる! さっすが俺の恋人! 女の子と違って期待を裏切らない! ひゅー!


「えへ、えへへへ……!!」

『…………大丈夫かなこいつで。今から心配になってきたよ、切実に』


 後ろでミニDディーちゃんが何か言ってるけどきこえなーい!

 お酒お酒お酒ー♪ 明日が辛いのなら今日はこれでパーティだーい! いえーい!


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