第4話
「おい、来てみろよ」
後ろの方から、次々に、人が、その掲示板の前に、あふれかえり
我々のいる広場より
向こう側で、何か、大きな音が、する時まで、これが一体何なのかを、議論しあっていた
しかし、結果から言うと、それが、さらなる議論を、大きく巻き起こすことになる
「・・・これ、相手に、触ると、増えるぞ」
それは、背の大きく金髪を、とさかのように染めたがたいの良い男であった
名前を、二フタと言った
その横には、気弱そうな、男が、何人も連なり
男に叩かれるたびに、掲示板の点数が、変わり、その数字は、明らかに増えているようであった
それを見て、他の人間も、恐る恐ると言う感じで、他の人に、断りを入れて、肩などを叩くと
確かに、それにどうやって連動しているかは、分からないが、数字が、同じように、叩かれた人間は、変化し、叩いている人間は、どうらや、変化しないようだ
二と、掲示板に、表示されている人間が、獣のような叫び声をあげた
「コリャいいな、これで、俺ら、金持ちじゃね」
周りの人間と、腕組みをするように、輪になり、肩を叩いていたが
明らかに、周りの人間は、その力が強すぎて、痛そうである
「ねえ、私たちも、試してみましょうよ」
二人して、私たちは、肩を叩いたが
どういう訳か
私は、点数が上がったが、彼女は、幾ら叩いても、零のままである
「あれ」
彼女は、疑問ㇰ掲示板から、私へと視線を向け
もっと強くと、いうので、私は、更に、早くたたいたが、零は、上がらず、下がらず、零のままであった
「何で」
彼女は、不安そうに、辺りを見て、私を見た後、もう一度、まじまじと、掲示板を見た
「何で、私だけ」
私は、もう一度叩いたが
彼女は首を振る
「別の人と試してみます」
彼女はそう言うと、近くのまだ、おきがけで、良く事情の呑み込めていない人を見つけると、二人で、肩を叩くと、見事に、数が、増えている
しかし、その時、私は、奇妙な事に気がついた
同じ数を、叩きあっているはずであるが
明らかに、他の叩いている人間よりも、いや、この二人の数は、明らかに、数字が一つ、飛ばされて、叩きあっている
つまり、一つ叩くことによって二が、加算されている
どういうことか、他のグループを見る限り・・・・
そこで、別の声が上がった
「何で、俺だけ、数がすくねえんだよ」
それは、二だった
確かに、掲示板を見ると、そのグループの中で、二人だけ、数が、飛びぬけて、多い物がいる
そして、それは、この二と呼ばれている人間が、叩いている人間に、感じられた
どうやら、この時点で、奇妙な問題点が、浮かび上がった
それは、人により、叩く、叩かれる行為により派生する、数が、変化すると言う事らしかった
そして、それと同時に、画面に、とんでもない、情報が、記されていた
三十 ミトウ一億
それと、それを、叩いた人間
九ココノの存在が、一瞬にして、一目置かれると同時に、彼女の前に、列が、生じた
しかし、彼女は首を振り
こう言い放つ
「私に叩かれたものは、半分、その数を、寄こしなさい」
私は、それを見ながら、一人唖然としていた
ちょっと待て、私は、もしかして
信じたくはなかったが
また、おきがけに、来た人間に、声をかけて、肩を叩きあう
どうやら、叩きあうと、数が増えると言う事は、この騒ぎで、察していたらしい
掲示板を、見ながら、叩くと、分かることがいあった
私に叩かれると、数が、零に、なるようであった
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