第2話
私は、近くの人間を見て回るが、皆疲れたのか、ぐっすりと、眠って居る
私は、そのうちの一人に、近づいて、肩を揺らす
「あっあの」
目をこするように、その女性は、長い茶髪を、揺らし、こちらを見て、唖然とした
「だっだれですか」
きっと、私も、同じことをされたなら、同じような返事をしたことであろう
それが、早いか遅いかだけのような気もする
「あっあ、実は、私も、先ほど、起きた所なんですが、全く、ここに来たという居る理由が、私には、無くて」
彼女はそう言われ、私以外の存在を、その背景で、確認していたようであるが
改めて、辺りを、見渡して、首をかしげる
「こっこれ、何ですか」
分からないのである
私達の声に、起こされたのかは、分からないところであるが、ちらほらと、周りで、起き始める
人間が出て来た
ざっと、数を数えても、四十人ほどであろうか
教室よりも、広そうな場所に、そんな人間が、碁盤の目状に、寝ていたが
蜂の巣の幼虫が、起きだすように、それは、もぞもぞと、胴体を、あげだした
「ここ何処なんですか」
横の彼女は、ヒステリック気味に、私の横で、叫ぶ
私は、何処なんだろうと、窓の外に、視線を、ずらしていた
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