第六話

「久々に出掛けるか」

ここ最近は休日にあまり時間を取れてなかった気がする。

体育祭の練習で疲労も溜まっているし気晴らしにいいだろう。

どこに行こうか。カフェ、、それか服買いに行くか

迷うな、、どっちも行くか

「カフェで新作出てるといいなー」

◆◇

「いらっしゃいませー」

「お久しぶりです。」 

「おお、圭介くんか、久しぶり。元気だったか?」

「はい。じゃあ、いつもの。って覚えてますかね?」

「ははは、そんなまだ老いぼれちゃいないよ。ちょっと待ってな」

やっぱりここの雰囲気いいな。

そういえば蓮は連れてきたことあるけど、奏連れてきたことないな。

あ、でも彼氏持ちだから2人ではやめた方がいいか。

今度機会あったら彼氏と会ってみたいな

「お待たせ。」

「ありがとうございます。やっぱり美味しいですね」

「そうだろう。そうだ圭介くん、」

「どうしました?」

「彼女はできたかい?」

わぉ、まじか

初めて聞かれたわ

「いえ、どうしました、いきなり?」

「いやー、この前会った時より顔がスッキリしてるというか、かっこよくなったというかね」

「?」

んーわからん

「はは、ピンとこないか。気にしないでいいよ」

じゃあ、いいか。

ここのコーヒーやっぱ美味しいな


「ご馳走様でした!」

「うん、代金は、、ちょうどだね。じゃあ、また来いよ。」

「はい。では」

イオ◯近くにあるし行くか

◆◇

服どっちがいいかなー

迷うな

て、あれ、あの子迷子か?

「こんにちは。どうしたの?」

「おにいさん、、だれ、?」

「黒宮圭介て言います。お母さんとかはどうしたの?」

「おねえちゃん、いなくなっちゃった、、」

「そっか、じゃあお兄さんが一緒に探してあげようか?」

「、ありがとう」

「じゃあさ、名前とさっきいた場所分かる?」

「、、胡桃です。えーとね。なんかくつがいっぱいあるところ!」

同じ階だし、近いな

誰か探してそうな人いるか、、

とりあえずあそこまで行くか

「胡桃!!よかった、、。大丈夫だった?」

え、天野さん???

この子のお姉さんて、

ええっ、天野さんが妹いたの初めて知ったわ

「おにいさんがいっしょにさがしてくれたの!」

「ありがとうございます。て、あ」

「黒宮くんっ!」

「どうも、」

「ありがとう。助かったよ」

「天野さん、妹いたんだ」

「そうだよ。ほんと黒宮くんで良かった、、何かお礼したいんだけど、、」

「いや大丈夫だよ。」

「でも、、」

「じゃあ、今度飲み物頼もうかな」

「そんなことでいいの」

「いや、普通にそれがありがたいし」

お礼目当てで人助けしてるわけじゃないしな

まあ、これで天野さんが納得してくれるならいいが

「じゃあ、わかった。」

「助かる。」

「ごめんね、この後も予定あるし。またね」

「天野さん、またな」


天野凛side


どうしよう、胡桃見つからない、、さっきまで近くにいたのに、

迷子センター行ったほうがいいのかな?

でも、そんな早く着くはずないし、、

とりあえずこの階探そう

◆◇

あれ、胡桃だ、、

て誰か隣にいる?


え、不審者?


いや違うなぁ。これ探してくれてるのか

ずっと周り見てるし


あの後ろ姿どこかで、、

なんでだろう、



それより早く胡桃のとこに

「胡桃!!よかった、、。大丈夫だった?」

「おにいさんがいっしょにさがしてくれたの!」

そうだ、お礼言わないと

「ありがとうございます。て、あ」

え、黒宮くん

「黒宮くんっ!」

「どうも、」

「ありがとう。助かったよ」

「天野さん、妹いたんだ」

「そうだよ。ほんと黒宮くんで良かった、、何かお礼したいんだけど、、」

なんだろ黒宮くんてわかったらドキドキしてきた、

「いや大丈夫だよ。」

やっぱり謙虚だなぁ

でも流石にお礼なしはちょっとなぁ

「でも、、」

「じゃあ、今度飲み物頼もうかな」

「そんなことでいいの?」

欲なさすぎじゃない?

他の人とかじゃあ付き合ってとか言い始めるのに。

「いや、普通にそれがありがたいし」

「じゃあ、わかった。」

「助かる。」

なんかだめだちゃんと顔見れない、、

「ごめんね、この後も予定あるし。またね」

何言ってるの私ぃ!!

「天野さん、またな」

あぁ行っちゃった

でもなんだろ


初め黒宮くんじゃなくて他の人に見えたような、、

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