第五話

「おっ、今日は早いな」

「まあな、蓮が毎日早すぎるわ」

「てか俺ら運がいいな!」

「何がだ?」

「ほら天野さんだよ」

「それがどうした?」

「まじかよ、、天野さんて学校一モテてるの知らないのか?」

初めて聞いたわそんなの

どうでもよい

「そーなんだ」

「反応うすっ」

こいつ置いてくか

「くだらんこと行ってないで早く学校行くぞ」

「わかったからちょっと待ってくれよー」

◆◇

「みんな、おはよう!」

蓮、元気だなー

早くもクラス馴染んでるし羨ましいわ

てかなるほどね。さっき言ってたことがわかった気がする。

明らかに、天野さんの席の周りだけ人が多い

、、これ俺ら嫉妬されるかもな

「あ、おはようございます。黒宮くん。」

周りの目線が痛い

「天野さんおはよう。」

「今日は練習しますか?」

っ、本番までに足壊さないよな、流石に


あの時みたいに


「、ああ、そうだな」

「?、わかりました」

やっぱり、昨日も思ったけど黒宮さん、何か気にしてる。

「ホームルームやるぞー」


いったい何だろう?


◆◇

昼なら話しかけられると思ったのに、

やっぱり白鳥さんと、話してる、、


「圭介、今日も練習すんだろ?」

「ああ、そうだな。どうした?」

「今思い出したんだが、お前運動してないのにラスト体力もつのか?」

「蓮、、それわかってなかったのかよ、、それは大丈夫だ。自分で運動はしてたしな。まあ、中学の時ほど速くは走れないがな」


黒宮さん、帰宅部なんだ。けどやっぱり、、なんかモヤモヤする。

◆◇

「じゃあねー、みんなまた明日!」

「じゃあな!」

「では、また」

「あ、蓮、俺今日予定あるからこっちから帰る」

私と道同じだ!

「わかった!」

「圭介、天野さんと同じ道だからって変なことしちゃダメだよー」

うぅ、なんか恥ずかしくなってきちゃったじゃん

「するわけないだろっ」

「あははー、じゃあね〜」

「まったく、」

「あの、黒野さん!」

「あぁ、ごめんな、天野さん。なんか変なこと言ってたけど気にすんな」

「ええと、そうじゃなくて、、、あの、足痛いんですか、それか、、何か昔にありましたか?」


、、はじめて気づかれたな


「昔、俺陸上部だったんだ」

「でもさ、最後の大会で、リレー。勝てなかったんだ」

「俺が怪我したせいで」

ああ、なんも聞かずに聞いてくれてる

「まあ、その大会ちょうど、蓮も奏も見てなくて助かったわ」

「そんだけ」

「あれ、なんで泣いてるの?」

「だって、そんなのあんまりじゃないですか。いつも頑張ってて、親切なのに、」

「圭介さんのせいじゃないです、もっと自身待ってください!」

こんなこと中学のときは誰も言ってくれなかったんだけどな

「ありがとう、少し楽になった。」

「本当ですか?」

「ああ」

「もう、そんなこと言わないでくださいね。約束ですよ」

「わかった。じゃあ俺病院行かなきゃいけないから」

「じゃあ、また明日ですね!」

「じゃあね。」

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