わずか90文字弱で黒い騎士と白い騎士の激闘が始まります。当然、彼らがなぜ戦っているかわかりません。困惑しながらも戦闘描写がカッコいいので読み進めていると......そのとき不思議なことが起こった。存在しない1~24話の記憶が溢れ出したのだ!
クライマックスの王道的展開を利用して、主人公のバックボーンを説明する手法が上手いです。そのため、いきなり25話から読み始めても想いのこもった熱いバトルが楽しめます。「宿敵との決戦だけ書きたいんだ!」という欲望を発想と工夫で実現した良い作品でした。メインであるライバルとの激戦も最後まで宿命たっぷりで楽しませていただきました!