第7話 初めての眷属化
「これからどうしようか?君名前もないよね。僕も初めてなんだけど、眷属化のスキルを使ってみたいんだよね。僕の眷属になってくれる?」
「分かった。俺は負けた側だからな。眷属になろう。案外、俺も期待しているんだ。お前のような強い者の眷属になることで、俺はより強くなれる予感がしてるからな。」
「おっけーじゃあ始めようか。名前は何がいい?君の希望があるならそれでいいけど?」
「希望はない。俺はお前の眷属になるのだから、お前が付けてくれた名前がいい。いい名前を頼むぞ。」
いい名前を頼むぞって言ってもねー僕自身の名前だって、ピンときたやつを適当に言っただけだからね。それで承認されちゃったから、まぁ後悔はしてないんだけど。
う〜ん、どうしよっかなー初めて眷属にするから、ちょっと僕も緊張しちゃってる。できるだけいい名前をつけてあげたいよね。僕の相棒にもなるんだし。よし決めた!
「君の名前は、ワントね。どうやって眷属にするかは、分からないけど僕の血を飲んだら眷属になるのかな?」
「ワントか、いい名前じゃないか。血を分けてみてくれ。飲んでみよう。」
ワントが僕の血を飲んだ。すると、ワントの身体からミシミシバキバキと音が聞こえた。音はすぐ止まり、ワントが気絶することも、眠ったりすることも無かった。
音が止まった直後、僕が進化する時に聞いている声が聞こえてきた。
【「名前」ワントが承認されました。ワントがブレットに従属し、眷属になりました。
眷属になったことにより、進化を実行します。】
【進化により、「種族」が
「称号」に眷属者が追加されます。
「スキル」魔力纏いが魔力武装に進化します。再生が高速再生に進化します。
更に新たな「スキル」として、魔力感知、魔力制御、魔力操作、偽装の取得に挑戦。成功しました。
以上で進化を終了します】
「ひえーこりゃ大分強くなったね。魔力量的には僕と同じくらいじゃん。進化もしてくれちゃってさ。こりゃ僕ももっと強くならないとね!
でもよかった、眷属になれたね。やっぱり血を飲ませることが条件だったみたい。新しい身体はどんな感じ?」
「凄まじいな。魔力も扱いやすくなっているし、何より明らかに身体が軽いな。俺を更に強くさせてくれたことに感謝する。ありがとう。」
「僕の方こそ、初めての眷属ができてめっちゃ嬉しい!どう?眷属になった感想は?なんか僕の方でも、ワントとの繋がりみたいなのができた気がするんだけど」
「それは俺も同じだ。眷属になったことで、心の繋がりみたいなのができたな。これからは、俺の主となったんだ。今後は、主と呼ばせてもらおう」
「呼び方はなんでもいいよー僕もこれからはワントって呼ばせてもらうね。それよりもステータスを見せてくれない?」
この前は、勝手に見たから今回は許可をもらってから見ようと思って聞いてみたんだけど、ワントからは「許可は取らなくてもいい、俺の主だからな」って言われたー
なんか、やっと1人じゃなくなって配下ができたんだって実感したよね。祝 ボッチ 卒業!やったぞー!!まあ、それは置いといて
ステータス
「名前」 ワント
「種族」
「称号」 ユニーク個体、戦闘巧者、眷属者
「スキル」
戦闘学習、魔力武装、格闘術、高速再生、
魔力感知、魔力制御、魔力操作、偽装
こんな感じだった。
配下もできたし、そろそろこの洞窟ともおさらばしたいね。ワントに洞窟の出口を知ってるか聞いてみようかな。
聞いてみたら、なんとワントは知ってるみたい。なんて優秀なんだ!さすがは僕の右腕だーって思ってたんだけど
ワントが「逆に主は知らないのか?」って知っててさも当たり前みたいに言ってきたから、聞いた僕が恥ずかしくなっちゃった。
しかも「これは俺がしっかりしなければ」とか
「はぁーヤバイやつの配下になったのか?俺は」みたいなことを言ってた気もしたけど、気のせいだよね?
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