第6話 初めての配下

「誰だお前」


奴が気づいた!てか、今思ったけど喋れるのね。やっぱ見た目は、人間よりなんだよなー感じる雰囲気的には魔物なんだけどね。

色は白色。前世で例えると、日焼けを全くしていない人レベルくらいの白さだね。


まあ、それはさておき、詳しい情報が知りたいから魔眼使ってみようかなー

初めて魔眼使うけど、ちゃんと情報見れるんだよね?見れなかったら僕泣いちゃうからね。


実際に使ってみると、相手のステータスの情報が脳内に表示された。


 ステータス

 「名前」 なし

 「種族」 究極アルティメットゴブリン

 「称号」 ユニーク個体、戦闘巧者

 「スキル」 戦闘学習、魔力纏い、格闘術、

       再生


へぇーユニーク個体ね。でも考えてみたら、たしかに白色のゴブリンなんて初めて見た。

「種族」もただのゴブリンじゃなくて、究極アルティメットって付いてるしー

めっちゃカッコいいじゃん。明らかに近接戦闘鬼強いステータスしてるし。


相手も僕に気づいたみたいだし、会話してみよう。強者感を意識して。強者感出せるかわかんないけども。


「君強いね。僕、ビックリしたよ!まずは、僕の自己紹介からね。僕の名前はブレット。ただの吸血鬼だよー。」


「吸血鬼だと?」


「そう吸血鬼。ちなみに僕以外に吸血鬼はまだいないから、僕が吸血鬼の始祖だね。」


「なるほど。だからお前からは、他の魔物には感じたことのない独特の気配を感じるのか。お前、相当強いな。」


「おおーやっぱり分かっちゃうかー。僕強いよ。君よりもね。」


「だろうな。気配からして、他の魔物とは別格だ。だが、面白い。俺の力がどこまでお前に通用するのか試してみたい。」


「いいよー。でも僕が勝ったら、僕の記念すべき最初の配下になってよ。僕、近いうちに闇の組織みたいなのを作りたいと思ってるんだ。それで、僕の相棒になってよ。君相当強いし、なにより僕が君のこと気に入ったからさ!

ぶっちゃけ言うと、ずっと1人は寂しかったんだよねー。」


「ああ、わかった。俺も自分より弱い者の下につくのは嫌だからな。なにより、お前と一緒にいた方がより成長できそうだ。でも、まずは俺と戦って納得させてくれ。」


「いいよー。先手は譲ってあげるから、かかっておいで」


「わかった。では、いくぞ!」


すると、相手は自分の拳に白い膜みたいを出現させて、攻撃してきたので聞いてみる。


「それが魔力纏いってやつ?」


「知らん。気がついたら出来るようになっていた。」


そうなんだと思いながら、僕も拳で攻撃してみることにした。しばらく攻撃していたが、流石に拳では分が悪かったので、諦めて血液魔法で作った剣で攻撃しつつ、魔法を使うことにした。


「魔法で剣が作れるのか。魔法もかなり強力だ。お前との差は結構大きいみたいだな。」


「そうでもないよー。近接戦ではやっぱりそっちに分がありそうだし。」


実際、近接戦で強いのはゴブリンの方だった。自分が剣と魔法で攻撃できるので、有利に攻撃できていた。


しかし、ゴブリンが戦闘学習のスキルのを所持していたため、徐々に対応されつつあった。そのため、一気に勝負を仕掛けることにした。


「ちょっとズルな気もするけど、負けるわけにはいがないからね!」


相手の出血した血を使って、爆血魔法を使うことにした。爆血魔法は、血を爆発させることができる魔法なのだ。


そのため、ゴブリンの血が爆発してドカーンと、もの凄い音をたててゴブリンが吹き飛んだ。


「その魔法は凄すぎるな。俺はもう戦えん。俺の負けだ。約束通りお前の配下になろう。」


「もう少し余裕を持って勝てるかなーって思ってたんだけど、結構ギリギリになっちゃった。爆血魔法は使うつもりなかったんだけど。」


こうして初めての配下を手に入れた僕は、ゴブリンと話を進めていくのだった。


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