第3話 初めての進化

ゴブリンとの初戦闘を終えてから、ゴブリン以外の魔物のコウモリ型の魔物であるスモールバットや蜘蛛型の魔物であるスモールスパイダーとも戦った。そして、重要なことに2つ気がついた。1つ目は


「スキルが増えてるー」


なんとスキルが増えたのだ。検証してみたら吸血をした魔物のスキルをコピーすることができた。

各魔物1つまで。同じスキルはコピーできないなどの制限はあるが、それでも破格である。

その結果、今のステータスは


 ステータス

  「名前」 なし

  「種族」 レッサーヴァンパイア (始祖種)

  「称号」 王の資質、吸血鬼の始祖

  「固有魔法」

   血液魔法Lv1

  「スキル」

   吸血Lv1、従属化Lv1、眷属化Lv1、

  棍棒術Lv1、超音波Lv1、糸操作Lv1


棍棒術は正直、使い所が全く無さそうなんだけど、超音波と糸操作は中々使えるスキルだったから嬉しかったねー

超音波を使うと、相手が気絶してくれるから血を吸い放題で楽できるし、血をたくさん吸ったら気分が上がるしで一石二鳥だね!

一回血を吸ったらもう辞められなくなるよ。マジで!前世で言うと、タバコやギャンブルもこんな感覚なのかもしれん。まあ、経験してないから知らんけど。


糸操作は、血液魔法と組み合わせたら糸の強度が体感2倍くらいにはなったね。

糸が赤色になるから、the吸血鬼みたいでなんかカッコよかったし。


そんなこんなで、経験値があと3分の1くらいで進化できるくらいにはなったところで、2つ目の重要なことがあった。それは「名前」が無いことである。


自分で自分の名前をつけたら経験値がたまって、進化できるかもと思って我慢してたよ。まあ、本当のことを言うと、全然いい名前を思いつかなくて結果的にいい感じの経験値量になったのは、ここだけの話ね。


名前は、ブレットにしようかな。なんとなくだけど。すると、いきなり身体からエネルギーみたいなのが半分近く抜けていく感じがした。名前をつけた影響!?とかなり焦っていると、


こんな声が聞こえてきた。


【「名前」ブレットが承認されました。経験値が規定の量に達したため進化が開始されます】


【進化により、「種族」がグレーターヴァンパイアに進化します。「固有魔法」血液魔法がLv5にレベルアップ、「スキル」吸血、棍棒術、超音波、糸操作がLv5にレベルアップ、従属化、眷属化がLv2にレベルアップします。以上で進化は終了します】



進化はすぐに終わった。特に眠ったり、頭が痛くなったり、身体が痛くなったりということもなかった。エネルギーも全回復してるし、なんならエネルギー量も2倍近くになった感じさえするんだけども。


進化って、エフェクトみたいなのがあるのかと思ってたら、いきなり声が聞こえてきてすぐに始まるもんなのね。

どんな感じか結構楽しみにしてたんだけど、意外とサラッと始まってすぐに終わったし。まだ1回目だからかもだけどね。

だけど、1回の進化で大分強くなったみたいだね。

魔法やスキルだけじゃなくて、身体能力も上がってる感じがするし。早く戦って試してみたい!魔物探してみようかな。


魔物をさがしていると、ゴブリンの集団に遭遇した。その数は15匹。今までは、2対1までしかやってこなかったけど、進化して大分強くなったからいけるでしょ!


Lv5になった血液魔法を試してみようかな。出来るようになったことは、魔法で武器を作れるようになり、魔法の発動スピードと威力も上がって、さらに敵全体に魔法を打てるようになったみたい。もうすでにヤバすぎるでしょ!なのでまずは、剣を作ってみた。

すると3匹が同時に攻撃を仕掛けてきたので、剣で攻撃を受け流して、反撃することができ、3匹はすぐに死んだ。


残り12匹になった。魔法の発動スピードも上がって、敵全体に魔法を打てるようになったから楽勝!楽勝!って思ったけど、そんなことはなかったです。

初めて敵全体に魔法を使ったから、魔力操作が、かなり難しかったー

最終的には間に合ったから良かったけど、もう少しで攻撃を受けることになるところだった。威力は上がってたから、一撃で倒せたけどね。


進化して、強くなったけどまだまだ油断するなってことですな。ちなみに、次の進化は必要な経験値が2倍くらいに増えた感じがするので、結構時間がかかりそう。スキルや身体に慣れるための期間ってことで、前向きに考えようかなー







   

  



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る