第31話帰還
化け物が世界でテロを起こすたび日本は不平等な条約を結び、国際的に孤立化を深めていった。
テロは戦争に変わり、各国は総力を上げて抵抗したが、化け物に力は及ばなかった。
日本に各国の軍隊の飛行機が飛び交う。
[日本の弱点は領土が小さい所だ。爆弾おとしてこっちも人殺しまくれば日本は終わるだろ]
[そうだな。化け物の力を手に入れて勘違いしちまったんだろ。やれやれ]
[ん…?なんだあれ]
[大量の……化け物だ……]
日本の空に、水色の煙が漂う。
殺意殺意殺意殺意殺意殺意殺意殺意殺意殺意殺意殺意殺意
EP31 帰還
一ヶ月後
「…………」
彼は口を大きく開け、脳を喉を震わせる。足を必死に動かして、もう希望のない生に縋り付く。私は普通より分厚いてで頭をおおいグッと力を込める。
「グゥッッウグハ…ヴォオッエレエ……」
平井は頭を掴んでいる男性の顔面に向けて、血液と排出物が混ざった吐瀉物を噴射する。
二分間ほど吐き続けると、平井は男性の頭をちぎって投げ捨てる。
平井は変身を解く。平井の身体中にはテロ中に出した便や尿、血液や汗などが染み付いていた。
「はぁ……」
平井は手ぐしで髪を溶かしながら、辺りを散歩する。
数十分後、平井の元に飛行機がやってくる。
扉が開き、男が平井に話しかける。
「平井、一ヶ月ぶりだな。乗れ」
平井は小さく頷き、飛行機に乗る。
「食えるか?ハンバーガー」
そういうと、男は平井に紙で包まれたハンバーガーをさしだした。
平井はハンバーガーを手に取ったが、食べようとはしなかった。
日本に着陸するまで機内には張り詰めた空気が流れていた。
飛行機がカード会社の駐車場に着陸する。
「はぁ………」
平井は前髪下ろし、を目にかける。
会社の中に入ると、平井が壱ノ瀬が待っていた。
「澪!おかえり!大丈夫?」
平井は小さく頷く。
「大丈夫なの…?」
「うん…風呂に入りたい」
「あ!そうだよな…」
壱ノ瀬はふらつく平井を風呂場に案内し、浴槽に入れる。
「………………」
平井が一度目を瞑ると、一瞬で気絶する。
………………………。
藤田、イダ、イトの3匹は、太平洋上陸を飛行機で飛んでいた。
「駄目だ。ホントに秘密にしてくれ」
藤田が震えながらイダに懇願する。
「うーん…どうしよっかな……。てか、今更恥ずかしがることなくね?多分この先倫理は邪魔になるよ」
「だとしてもだ!!倫理というか、俺のイメージに関わる。どうせ機内も録音されてんだろ」
藤田は顔を赤らめる。
「今更恥ずかしがることねぇだろー。録音されててもお前を人間だって思ってる奴なんかいないって」
「そう言う問題じゃねぇだろ……本当にシャレにならん」
イトが口を挟む。
「え、何があったんすか?」
イダが半笑いで言う。
「えっとね、コイツさぁ」
藤田がイダを睨む。
「言うなよ……!言ったら殺すからな」
その言葉を聞き、イダは口角を上げる。
「エッ、殺すってイダが半笑いで言う。それ俺のこと…」
イトが興味津々に聞く。
「殺すとなんかあるんすか?」
「いや、だってコイツ死体めっちゃ犯しててさ。殺すってことは…」
「うわああああああ!言うなあああああッ!」
藤田がイダの顔面を殴りとばす。
「え…………」
イトは言葉に詰まる。
藤田はそれを見て悶えながら弁明しようとする。
「いや、ほんの出来心で……そう言う趣味はない。どんなもんか…」
藤田は頭を抑え、うずくまる。
「ぎゃははははははっは!」
藤田の後ろで、イダとイトが爆笑する。
……………………。
壱ノ瀬は平井を風呂に入れると、新井の部屋に移動する。
「なんで会ってあげなかったの?」
「ごめん…ちょっと忙しくて。これからこの国は化け物がかなり増えるだろ?だから化け物達に向けたビジネスや製品を展開しなきゃいけなくて……」
「はぁ………。そっか…。」
「うーん。どんなんがいいかなぁ…」
新井はコンピュータを睨む。
………………。
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