第8話酔っ払っても

今日はしこたまビールを飲んだ。

友達と一緒に。

友達は今池では顔見知りの人間が多いことが露呈した。心強い仲間だ!

バンテリンドームに誘われたがやんわり断った。

日焼けしているから、聴くとサーファーらしい。

僕の友達リストには絶対に入らない人種。


そう言う事で強かに酔っ払って帰宅しても、部屋は真っ暗。

おかえりなさいの言葉も無い。

この生活を10年続けている。

嫁さんは離婚したら、苗字を変えるのだろうか?

クソが!


僕は3年の内に必ず転職してやる。

嫁さんを恨む日もあったが、僕が大好きで結婚した人。

嫁さんは、僕がイヤなのかも知れない。だから、離婚を口にしたのだ。


でもね、僕はまだ嫁さんを好きなんだ。

性的では無い。

芯が通っている人だから好きなんだ。

でも、思いは通じない。

せめて、息子だけ苗字を変えないでほしいが。

嫁さんは再婚するかも知れない。

まぁ良いさ。

離婚したら、自由だし。

だけど、息子は僕の仲間だ!

精神年齢も同じくらいの、小学生並みだし。


飲んで帰ると、自分の家庭を省みる。

果たして、僕は父親たるものか?夫たるものか?

僕の心は沈むばかり。

先ずは転職してみないと、今のママでは駄目だ!

嫁さんに、もっと金を渡したいし。そして、存分に働きたいし。

僕は折り紙を4等分に切るために、大学に行った訳ではない!

実力を発揮する場が近づいている。

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