第6話酒

1人ではなく、たまに母と夕飯を一緒に摂る時がある。

昨夜はチャミスルを6本呑んでしまった。

酒を飲む理由は単に酒だからとは言い切れない。

孤独を紛らわすためだ。

また、自慢じゃ無いが、酒が強いので酒を浴びるほど飲んでしまう。

嫁さんがそばにいたら、これほど飲ませてくれないだろう。

1人で良かった!と、思う反面、やはり孤独を感じる。

母も孤独なので、僕と飲む日が多い。あまり、飲めないが。

母は友達とよく喫茶店に行っている。


1人居酒屋も多い。

メモ帳にプロットを書いたりしながら飲んでいる。店主は僕が物書きと知っている。

この前、

「ここ来だしたのは、3年前からだよね?」

と店主に言うと、

「いいえ、お兄さんは10年前から来てますよ。サングラスだから覚えてますよ」

と。

僕は失念していた。10年前は病気が一番酷い時で、調子の良い時だけ飲んでいたのだ。

たまに友達を連れて行く時がある。プライベートでは、孤独を感じるがコミュ力があるので友達はすぐにできる。

しかし、友達に裏切られてきた体験があるので、信用出来る人間としか飲まない。

嫁さんすら、裏切るのに。

デブで精神病で仕事が福祉作業所の男は、必要無いらしい。

逆の立場なら、悔しいハズだ。 

1人考えていると、嫁さんの仕打ちに腹が立つ。勝手に独り暮らしさせて、勝手に離婚を突きつける。

馬鹿って、とことん馬鹿だな。

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