3 鳥になった少年

それからの私は、くる日もくる日もまことを探していた。


そうして、あの森へ入って何日目かのこと。


大きな木の木陰で休んでいる、とても幸せそうな澄んだ目をしている美しい鳥を見つけた。


私は、その鳥を見ているうちに、まことが鳥になったんだ、と思った。


その鳥の目は、まことの目にそっくりだった。


「自由はいいヨ」


そう言っているようだった。


私がしばらくその鳥を見ていると、その鳥も私を見つけたようだった。


そうして、美しい翼を広げて、すぐにこちらへと飛んできて「ピピッーッツ」と鳴いて。

頭の上を2、3回大きく回るように飛んでから、お礼でもするようにまた鳴いて。そして、遠い空の彼方へと飛んでいってしまった。


見ると、その空にはまことの顔が映り、太陽が空を黄昏に染めていた。







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