第11話〜くぅさん、四面楚歌〜

「というわけで喜べクロウ。この娘はお前の婚約者ということにしておいた」

「はぁ!?!?!?」


 清藤市警察署、特殊警務一課を訪れた私とくぅさんを迎えたのは、自信満々に言い切る榊さんでした。

 くぅさんは全力で叫んだけれど、私は私で、静かにフリーズしました。


 いや、そんなこと、ある?


「というわけって何だ、というわけって!」

「貴様が連絡してきたのだろう、水張靄を特務で預かりたいから、適当な理由をつけろと」

「確かにしたが……!」


 いつの間に、と思ってから、そういえば、帰りの車に乗った後、スマートフォンを触っていたな、と気づきました。

 警察官さんというと無線のイメージではありますが、まぁ、スマートフォンで連絡してはいけない理由があるわけでもありません。

 つまり、多分くぅさんは、私のこれからの処遇について、榊さんとリンさん辺りに連絡を入れたのでしょう。

 その結果、榊さんが、私のことをくぅさんの婚約者として色々やる算段をつけていた、と――いや、そんなこと、ある?


「ちなみに指輪は経費で落ちるぞ」

「そういうことじゃねぇんだよな……!」


 まぁ、それもそう――ものすごく、そう。


 くぅさんの年齢はちゃんと聞いていないし、見た目や名前からして日本人離れしているので、ハッキリとした年齢は、外見から推し量るのが難しいです。そもそも、私からしてみれば、ある程度年齢が上の人は、「お兄さん・お姉さん」「おじさん・おばさん」「おじいちゃん・おばあちゃん」くらいザックリとしかわかりません。でも、少なくとも、10代ということはないでしょう。

 対する私は、16歳の未成年。確か、条例レベルではありますが、普通だったら、お互いにきちんと恋愛感情を持ったお付き合いでも、訴えられたら成人側が不利だったと思います。多分。

 特務課の部屋にいるのは、くぅさんと私、それに榊さん以外では、リンさんと黒乃さんでした。リンさんは「絶対に突っ込まないぞ」と決めているかのような無表情で、黒乃さんはといえば、お腹を抱えて肩を震わせています。大爆笑です。

 まさに四面楚歌の状況で、くぅさんは果敢に、榊さんに食らいつきました。


「大体、なんで俺が嬢ちゃんの面倒見ることになってるんだ!?」

「拾ったのはお前だろう」

「だとしてもだ! 嬢ちゃんだって、男と二人暮らしなんて休まんねぇだろうが!」


 それは……そう、かも……?

 実のところ、私は家で休まったことがないので、くぅさんの言い分は理由になるんだろうか?と思いましたが、黙っておきました。ポンポンと飛び交う言葉の合間に、主張を挟めなかった、とも言います。

 すると、今まで成り行きを眺めていたリンさんが、スッと顔の横で挙手します。


「俺のところに来ると、男二人と三人暮らしになる。弟がいるからな」

「そういうことでもねぇんだよな!?」


 リンさん、弟さんがいるんだ……。

 くぅさんの鋭いツッコミを聞きながら、私は初めて知る情報に、なんだか感心しました。

 特務課、のメンバーで私が顔を合わせたことがあるのは、今、ここにいるメンバー――くぅさん、榊さん、リンさんに、黒乃さんだけです。これで全員なのか、まだ他にもメンバーがいるのかはわかりません。

 確かに私が知らない弟さんがいて、本人のこともよく知っているとは言えないリンさんの家よりかは、くぅさんと一緒の方が休まるかもしれないな、と思いました。

 それはそれとして、まぁ、婚約者って、なかなかにめちゃくちゃなんですが……なんだっけ、未成年との交際って、将来を見据えた真剣な交際なら、条例に引っかからないんでしたっけ……?


 スマートフォンの充電があったら調べたいな、と思っていると、くぅさんが黒乃さんをビシッと指さしました。


「黒乃はどうなんだよ! あいつ確か、一人暮らしだったよなぁ!?」


 すると、榊さんが、酷薄に目を細めました。


「黒乃では、万一この娘が暴走した時は、刺し違える他にあるまいよ」


 刺し違える――つまりは、お互いに、命を落とすということ。

 穏便とは言えない言葉に、私は目を見開きます。

 さっきまで笑っていた黒乃さんが、今は、声すら出していない。と、いうことは、榊さんの言うことは、事実なのでしょう。


 つまり、私がもしも、無意識に、誰かを傷つけるような魔法を使ってしまったら。

 一緒に住むということは、そんな私を――いつ爆発するかもわからない爆弾を、抱えるということなのです。


「……サカキ」


 くぅさんが、低く唸りました。まるで、獣みたいな声です。

 多分くぅさんは、ちょっとどころではなく、怒っている。

 その原因は……多分榊さんが、私と黒乃さんの死を、口にしたからです。

 けれども榊さんは、ちっとも動じずに、淡々と告げました。


「クロウ、貴様、いつからそんなに日和るようになった?」

「……普通の女子高生が絡んでるんだぞ。本人の前で軽々しく、生死を持ち出すな」

「ハッ、詭弁だな。その娘は、普通ではない。であれば、自分の異常性を認識せねばなるまいよ」


 ……それはそう、かもしれません。

 私は自分の力について、あんまりに、何も知りません。

 言われて初めて、怪物をどうにかしてしまうような力は、たとえ魔法使いだとしたって、人間一人を殺すには、充分過ぎるかもしれないと思いました。

 私は、くぅさんの服を引っ張ります。そうすると、くぅさんは、私を見下ろしました。


「どうした、靄」

「あ、の……わた、し……だい、じょぶ、です……」

「…………」

「え、と……わ、たし……知り、たい、から……」


 そして、知っておいた方が、誰かを傷つけずに済むかもしれないから。

 私がたどたどしく訴えると、くぅさんは、ため息をつきました。


「靄」

「は、い……」

「確かに、お前の力は、使い方を間違えたら危険だ」


 私は、くぅさんの言葉に、頷きました。

 それを見て、すっかり真面目な表情になった黒乃さんが、口を開きます。


「私もだけど、万一に備えるなら、二課も三課も駄目よ。無傷……とまではいかなくても、殺さずに制圧するのは、戦い慣れしているあんたたち以外にできないわ」


 なるほど、特務課の一課というのは、戦い慣れしているのだな、と私は思いました。そういえば、警察のドラマでも、現場に出る人は大体、「捜査一課」というところに所属しています。

 二課や三課というのが具体的に何をしている部署なのかはわかりませんが、最前線に立つわけではないのでしょう。そもそも、ドラマがどのくらい正しいのか、正しかったとして、それを特務課に適用していいのかは、未知の領域ですが……。


 ともあれ、私の力――正しくは、「異星の魔女」の魂の欠片の持つ力は、それほどまでに強いのでしょう。

 まぁ、それはそうかも。私としては「先輩たちの危機に、ただ叫んだだけ」なのですが、それで初めて見た怪物を吹き飛ばしちゃったみたいですし……。


「別にね、靄ちゃんが、わざと私たちを傷つけるとは思ってないのよ」

「は、い……」

「でも、何事にも、万が一ってことはある……だから、もしもの時に、対応できる相手にあなたを預けたいの」


 黒乃さんが、私をまっすぐに見つめて、鋭くも優しい声で言いました。

 私は、その言葉に頷きます。


 私は、私の持っている力のことを、何も知りません。くぅさんから教えてもらっていることによれば、魔法の使い方を学ばなくてはならないようですが……それは、私が私自身をコントロールできるようになるため、なのでしょう。

 そして、コントロールができない私が、危険な存在なのもわかります。私だって殺されたくありません。だから、黒乃さんの気遣いを、嬉しく感じました。


 でも、こうなってしまうと、かわいそうなのはくぅさんです。くぅさんは頭を抱えると、地の底から響き渡るみたいな声でグルグルと唸りました。


「だからって、俺じゃなくてもいいだろう」

「特務課は万年人材不足だ。腹をくくれ」

「だけどなぁ、靄の都合もあるだろうが」


 突然飛び火してきました。いや、ずっと、私の処遇の話をしていたんですけれど。

 とはいえ、私に異論はありません。というか、「特務課の一課でなければならない理由がある」と言われてしまえば、私の選択肢なんて、あってないようなものなのですが。


 単に私の今後の衣食住を保証するだけなら、児童相談所だとか、何らかの施設というのも、あるにはあります。でも、それでは「万一の時の、私の制圧」という条件は、満たせないでしょう。

 榊さんは、くぅさんの言い分に対して、けんもほろろといった様子です。くぅさんよりも少し背が低いのですが、軽く顎を上げて、気持ち見下ろすように、そして目元を楽しげに緩ませて、「反論できるものならしてみろ」とばかりです。

 対してくぅさんは旗色が悪く、ギリギリと奥歯を噛んでいました。


「別に悪い話ではなかろう? 俺たちはこの娘を保護できる、娘は頼れる保護者ができる」

「ぐぬぅ……」

「貴様も、手元に置いて守れる方が、人任せより安心だろう?」


 もうぐうの音くらいしか出ないくぅさんを、榊さんが煽る煽る。

 ああ、榊さんって、こういう人なんだ……と、私は思いました。

 私とくぅさんを婚約者ってことにするなんて、めちゃくちゃなアイデアです。めちゃくちゃなアイデアなんですが、「そうするべき合理的な理由」という観点では、筋が通っています。

 要するに、めちゃくちゃはやるけど、反論は、すごくしづらい。


 くぅさんが私と暮らすのを嫌がる気持ちは、わかります。そして、それが一応は年頃の女の子である、私のためだということも。

 でも、一連のやり取りを見て、私はくぅさんのところでご厄介になるというのも、悪くはないと思っていました。それは何も、私がくぅさんに懐いているから、という理由だけではありません。


 なんとも皮肉なことに――くぅさん自身の態度が、一番の理由でした。


 私はそんなに気が回るわけでもないし、どんくさいのですが、一応、自分が年頃かつ未成年の女の子――つまり、まぁ世間的に見たら、いわゆる「花の女子高生」と言われる、ある種の特権的な年齢なのだという自覚はあります。

 当事者として、喜ばしいかどうかは置いておいて――特権なんだか喜ばしくないんだかは、多分、人それぞれの価値観によるでしょうから。

 そして、その事実は、大人の男の人の中の、あんまりよろしくないタイプの人を惹きつけるものなのだということも、理解しています。

 なので、くぅさんが喜んで私を引き受けるようなら、危機感を持ったかもしれません。私は優しくされることに慣れていないので、優しくされるとすぐに懐いてしまいますが、実の両親にさえ薄っすらと疎まれているので、自分にとって危ないかどうかの判断だけは、できる……と、思います。


 だけど、くぅさんは、私を婚約者にすることを拒みました。

 男と二人では落ち着かないだろうと、私の気持ちを考えてくれた。

 それは、私にしてみれば、この人は私を傷つける人ではないと判断するのに充分でした。

 少なくとも、くぅさんは、私の気持ちや、私がどうしたいかを、確認して重んじてくれるでしょう。だったら別に、私が無理に他の人を選ぶ必要はないと思いました。


 榊さんと黒乃さんの話を総括すると、「特務課に女性がいないわけではないが、私が暴走した時に適切に鎮圧できる人材は限られる」「くぅさんは適任者として数えられている」ということです。

 私も、まぁ、昨日今日知り合ったばかりの人よりも、顔を合わせる程度とはいえ、何度もお世話になっているくぅさんの方が、気は楽です。

 くぅさんには迷惑をかけちゃうかもしれないけど――乗りかかった船なのだし、このまま乗っていてもらっても、まぁ、仕方ないんじゃないかなぁ……条例がどうこうというので、「真剣な交際である」という証明としての婚約関係なのだろうし……まぁ、多分、お母さんたちは訴えるようなことはしないと思うし……訴えられても、私をぶっていたことを引き合いに出したら、不利になるだろうし……。


 そういうことを考えて、私はそっと、くぅさんの服の裾を引っ張りました。


「どうした、靄?」

「……わた、し……いい、です……」

「は……?」

「くぅ、さん、の……とこ、が……いい、です……」


 案の定、たどたどしく、切れ切れと。

 だけど私は、しっかりと、伝えました。


「靄ァ!?」

「は、い……?」

「おまっ、お前、いいのか!? 俺んちで暮らすってことだぞ!?」

「いい、です……わた、し……くぅ、さん……ちょっ……と、は、慣れ、てる……ので……」


 私が、キッパリ、というにはちょっとばかりとろいけれど、それでもなんとか言い切ると、途端に、その場にいる全員が静かになりました。なんだか、みんな――クロウさんを煽っていた榊さんまでもが、ポカンとした顔で、私を見ています。

 何か、変なことを、言ってしまったんだろうか――私は少し不安になって、思わず、くぅさんの服をギュッと握りました。


 すると。


「くっ……」


 榊さんの喉が、小さく鳴りました。

 そして、それを皮切りに、榊さんと黒乃さんが、弾かれたように笑いだします。


「くっ……ふ、は〜っはっはっ!」

「あ〜っははは!」

「クロウ、ははっ、娘からの直々の使命だぞ!」

「こ〜れはもう、んっふ、断れないわよねぇ?」


 今度は、私がポカンとする番でした。

 榊さんは楽しそうに高笑いをしているし、黒乃さんは目尻に浮かんだ涙を拭いながら、お腹を抱えています。よくよく見れば、リンさんも、静かに肩を震わせていました。


 私、何か、変なことを言っちゃったんでしょうか……恐る恐るくぅさんを見上げれば、なんだか今まで見たことのないような顔をしていました。


 なんというか……虚無……? 動物でたとえるなら、間違いなくチベットスナギツネです。やや吊り気味の目を細めて、口も一文字に結んで。


 いや、まぁ、くぅさんの退路を立ったのは、私なんですが……でも、私に選べるのなんて、「くぅさんのところがいいか、悪いか」くらいのものです。

 実質、この会話で私に与えられた選択肢は、あまりに狭いです。

 ただ「会ったことがある」だけでも相当絞り込めるのに、そこに「万一暴走した時の、ストッパー」まで加わったら、私があえて判断することなんて、そんなにないのでした。


 私は、クイ、とくぅさんの服の裾を引っ張ります。

 ご厄介になる身で厚かましいな、とも思いますが、もう、いい加減、くぅさんも覚悟を決めてもいいんじゃないでしょうか。

 だって、よく考えたら、私はいずれにせよ、人様のお世話になるしかないのです。

 確かに、男女で一緒に暮らすのは、お互いに気苦労だってあるでしょう。でも、たとえば黒乃さんみたいな女の人とでは、同居の言い訳を考えるのも、一苦労でしょう。


 結局のところ、榊さんの打っためちゃくちゃな手は、ともかく私が誰かの家にご厄介になるには、筋が通っているのです。男女の婚約者なら、一緒に住むのも当然といえば当然です。年齢差という違和感はありますが、そこは私の家族の事情が有利に働くまであります。

 戦闘能力のことを抜きにしたって、黒乃さんのところにご厄介になるとしたら、遠縁の親戚とでも言い張るとか……まぁ、事実じゃないことを事実だということにするくらいしか、私には思いつきません。そして、事実ではないことを怪しまれないようにするには、それなりの労力が必要なことも。


 いずれにせよ。

 私の身柄を引き受ける人の――そして私自身の安全のためにも、どうせ、黒乃さんのところにご厄介になるのは難しいのです。

 だったらもう、くぅさんなら、婚約者でもいい、と思いました。


「靄……」

「……せん、たく、し……そんな、ないん、です、よね……?」

「まぁ……そう、だが……」

「かく、ご……きめ、て、くだ、さい」

「ぶっは!」


 私がポツリと呟くと、榊さんと黒乃さんが吹き出しました。それを聞いて、私はかぁっと頬を赤らめます。


 だ、だって、要するに、そういうことじゃないですか……私は別に、肩書きが婚約者でもよくって、総合的にくぅさんのところなら安心だと思っているんだから、あとはもう、くぅさんの気持ち一つでしょう。

 だから、そんなに笑わなくっても……いいんじゃ、ないでしょうか……自信、なくなってきた……ああ、でも、「覚悟を決めてください」って、これから私を守ってくれる人に対して、失礼だったかもしれない……。


 グルグルと考え込んでいると、榊さんが小さく笑いながら、くぅさんを指さしました。


「諦めろ、クロウ」

「って、言ってもなぁ……!」

「お前がこの娘を、『こういう奴だ』と言ったのだろう?」

「ぐうぅ〜〜〜……!」


 クロウさんが、見たこともないくらい悔しそうな顔で唸りました。

 私が、「こういう奴」というのは……多分、昨日の夜に言われた、「言葉が出るのが遅い」ってことだと思うんですが……なんで、それが今、言われるんでしょうか?

 不思議に思いましたが、それ以上に、くぅさんが「駄目だ」と言ったらどうしよう、と、私はドキドキしていました。

 そうなってしまったら、私の処遇は宙ぶらりんで……いえ、多分、榊さんか、リンさんか、私の知らない、他の特務一課の人のところに預けられるんでしょうけれど。


 でも、私は。

 くぅさんが、よかった。


 くぅさんは、面食らったような顔で私を見て――それから、軽く眉を寄せると、ガリガリと頭を掻きました。

 仕方がない、とでも言いたそうな表情で目を閉じて、また開いた時には、ほんのりとした苦笑で私を見下ろします。


「ま、靄がいいってんなら、断る理由もない、か」

「……!」

「任せとけ、お前に万一のことがあっても、ちゃんと守ってやる」

「は、い……!」


 ポン、と、くぅさんの手が、私の頭を撫でました。

 私はそれが、嬉しくってたまらなくって、コクコク、コクコク、と、そういうおもちゃみたいに、何度も頷きました。


「収まるところに収まったようだな」

「言っとくがサカキ、俺はお前まで許したわけじゃねぇからな」

「はっはっは」


 私の頭をクシャクシャに撫でながら、高いところで、くぅさんと榊さんが軽く言い合いました。榊さんは面白いくらいにくぅさんの言い分に取り合っていなくって、それがなんだかおかしいのと、ひとまずの行き先が決まって安心したのと。


 私は、「んふっ」と――ほんのちっちゃく、声を出して笑いました。

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