第5話 僧侶②
前略、
***
しばらくすると、また
「ふふふ……、もう神とか知りませんわ。戒律とか知りませんわ。
どうやらカゴメはこれ以上の具体的な悪事(?)を思いつかないらしい。それでは面白くないだろうと、魔法使いキューピーは
「せっかく戒律を捨てるなら、今までできなかったことをやりなさいよ。セックスしてみるとか」
「セッ──」
カゴメはその一言だけでツーっと鼻血を垂らしながら固まってしまった。
「あ、これは禁欲を貫いてきた
「ひんっ!?」
カゴメはブシャリと鼻血を吹き出させてから、バタリと倒れてしまった。どうやらこちらの方が刺激が強い
声をかけてみるが──返事がない。彼女は桃色の想像に目を回している──ただのムッツリスケベのようだ。
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