第16幕

華やかに着飾ったMake up girlとすれ違った。

寂しさを隠すようなその笑顔は、憂いを抱いた孤独独奏を奏でているかのようだった。


ゴミ溜めのような宝島は、一体どこにあるのだろうか。

そんな事を考えてみる。 見上げた空は満天の星空で、まるでプラネタリウムに居るようだ。

この星空に自分を重ね、存在理由や価値を見出そうとするも、到底答えなど出るはずも無かった。

そんなparanoia syndromeを繰り返しながら、何となしに部屋を片付ける。


ふと開いたクローゼットの中から、小さな宝箱が出てきた。

中には、いつか出せなかった手紙が入っていた。

最早届く事は無い手紙を、クローゼットの中の宝箱に仕舞い、忘れようとする。



Make up girl

孤独独奏

宝島

プラネタリウム

paranoia syndrome

クローゼットの中の宝箱

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