第8話 異世界転生してもDPSなんて言葉は覚えていても前世の恋人はどんな美少女かレズハーレムは成し遂げたのかとか肝心な事は思い出せません




  対戦相手の声に耳を傾け過ぎていた。

 私は、私のゲームをプレイする。


 ノーマルショットのパワーとインターバルがLv2にしたのよ。

 その威力の程はどうかしら。


 うーん、威力は、2面になって敵の耐久力も上がってるからかしらね。

 ノーマルショットのパワーは絶対に強化する事前提のゲームバランスなんでしょう。

 あまり、実感はない。

 逆に言えば、1面でコインを最低でも200は稼いで、ノーマルショットのパワーを強化をしないと、

ダメージ不足でほぼほぼ積みといったところかしら。

 インターバルをLv2にしたのは見て分かるわ。

 確かに、攻撃と攻撃の間隔が短くなっている。

 そして、6発連続で撃つと、次の発射可能になるまで多く時間がかかる。

 このインターバルも、ちゃんと改善されている。

 しかして、6発連続で撃つと、次の発射にまで時間がかかるなら、5発で止めればいいんじゃないのかと誰もが思うかもしれない。

 それが、そう単純なものでもないのよね。

 このゲーム、ノーマルショットを連続で1発目から2発目へ。

 2発目から3発目へと、連続で撃つたびに、6発目まで威力が上がっていってるみたい。

 途中で止めて、また新たに1発目から撃ちなおした方が単純なダメージでは上だと撃破までの感覚で分かる。

 けれど、6発目まで打ち切る方が、敵ロボットの行動不能状態が長く続いている。

 1発目2発目だと、敵ロボットが反撃してくる可能性が高い。

 連続で6発目まで撃ち切っても、移動には影響がないので、撃ち切って回避という手段もある。

 敵の行動不能状態が長く、反撃される可能性も低くなる。

 よって、6発目まで撃ち切って回避しながら戦うというのが、安全な戦い方とも言える。

 しかして、それだとダメージ効率が下がる。

 DPS値の低下というのかしら。

 DPS。そんな言葉を覚えているのよね。

 私は、前世でも今までの異世界転生でも、ゲームをしていたのでしょう。

 なんで、そんな事は覚えていて、もっと他に覚えている事がないのかしらと、嘆いてみる。

 前世で私の恋人はどんな美少女だったのかしら。

 前世で私は、レズ百合ハーレムを成し遂げていたのでしょうかと。

 そんな事を思い出そうとしても、そんな事は思い出せないのだから、皮肉なものね。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る