第32話

ひかる君のお姉ちゃんと、あきら君のお兄ちゃんの結婚式に、あんちゃんと夏姉が出かけていった。

私は、お留守番……


行きたい行きたいと言った私に、あんちゃんが怒鳴ったの「夫婦だけで出席するからダメだ!」と…

そう言われて、ふくれていた私の顔を見て夏姉が「そんなきつく言わなくても、いいじゃないの!」と、あんちゃんに言い返してくれたんだ。

「ゆり、わがまま言わないよね」

「うん!言わない」夏姉が頭を撫でてくれて嬉しかった。

「早く帰って来てね!夏姉」と私は、玄関前で手を振って見送った。


でも、遅い、予定の時間より、遅い。起きて待っている約束だから起きていても良いんだけど、11時過ぎていて眠くなってきた。


「……」携帯が鳴った。

2人が、事故にあったとの知らせの電話だった。


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