第29話

夏姉の指示通りに、私は四つん這いになって、お尻を出していた。洗濯ばさみで痛くなっているのに、更に痛さが追加になると思うと気が遠くなりそうだった。


「観念しているのは感心ねぇ」

「夏姉、もう、は、反省してるよ」

「黙りなさいっ!」

「はっ、はぃっ」言わなきゃ良かった。この一瞬で余計に暑さが増してきた。

「反省するのは、これからよ」

「う~んと、後悔しましょうね」

「あ、でも、おもちゃ、いや、もう遅いし 布団の中にするわ…」

「えっ?布団の中?」

「 そうよ 気が変わったの 文句でもある?」

「あ、ありません!」

私は、 大人しく 布団の中で 夏姉を待っていた。 もちろん 裸になって……

「あっ」 どうしよう……怖くてチョットだけ、 おもらしをしてしまった。か、乾くかなっ……早く早く乾け乾けと 呪文のように1人 小声で言いながら、布団をバタバタしていた。良かった少し乾いているかも…


来た。夏姉がビール缶を片手に……また、酔っているかも……






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