第24話
「さあ、」と、夏姉はキッチンに向かって行った。
あれ、今夜は怒られないか……
「てつだぁーいっ!」
あっ手伝いねっ、ハイハイと言いながら私は、急いでキッチンに入った。
「お酒飲み過ぎ、暑いから、この格好でも構わないわね」
「わぁ~これ男の人とかが喜ぶ、格好だよぉ!夏姉セクシー!」
「馬鹿言ってないで、はいはい、ほら、これやるっ!」
「はぁ~い」
なんか、今までの事は全部、私が悪かったんだなぁ…だって、夏姉は綺麗だし正しいし、明日の朝に食べるやつ用意し始めてるし。
私は、夏姉が居ないと駄目だし。
それに、あんちゃん変になってるし、だから夏姉がいないと、私ひとりぼっちだ……
片付けが、終わったころ
グラス片手に、夏姉が壁にもたれ掛かって
「ゆりのこと、みんな褒めてたよ、すごく良い子だねって」
そう言いながらワインを飲んでいる顔 すごくいっー!
「飲み過ぎじゃない?夏姉?もう、お布団行こうぉ」
「そうねぇ~ゆり…何か忘れてない?」
「覚えてまーすっ」
「夏姉の言う通りにするから、そばにいてね!」
その後、私達は、布団の中で、お遊びをした。
「はい、おしまい。次は躾の時間よ」
「はぁ、はぃ」私は悪い子だから、仕方がないんだ…と思いながら
きちんと姿勢を整えた。
「あら、今回は、お行儀が良いのね、今回は、1回にしてあげる」
「まだ痛みが残っているだろうから、今回はきついわよ」
「はぁーいっ!」なぜだか、怖くない、だって夏姉は、私のこと思ってやるんだから……それと、この、お灸のことは、記憶に残しちゃ駄目なんだよ、だから、すぐに忘れようと思うんだ。 嫌われたくないから。
そして、始まった。お灸。
私の腰を、押さえつける腕の温もり
あぁ厳しい夏姉が、好き……
この日を境に 私は 夏姉を怒らすことなく 何日か 夏休みを過ごしていた。
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