第17話

「さあ、そろそろ懲らしめるかぁ」と言いながら、夏姉が立ち上がった。

えっ!!懲らしめる?何を言っているのか意味が分からなかった。

もう、足痛くてたまらないのに……


「この椅子の上で正座して背中だしなさい」と語尾が強まり、夏姉が私の腕を掴んで引っ張った。

「ええっっっ?背中ぶつの!?ま、ま、まって、嫌っだよ」

「大声で、虐待やめてー!って叫ぶよっ!いいの!」と、夏姉に怒りが湧いた。

「ふ~っん。そうぉ~」と夏姉が作り笑いを浮かべた。

まてよ、なんだろう複雑な私がいる。夏姉可愛いな……いやいや、今は違うか。

「ゆりちゃんは、私の言うことが、きけないみたいねぇ~」

「夏姉みて、こんな時間だよぉ。布団に入る時間じゃない?」

「じゃあ、布団の中で、しようかなぁ」

「えっ何を?」

「懲らしめますよ~」

「うん!いーよっ!懲らしめても」

「なら、布団用意して」と夏姉が、ニッコリ笑った。

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