第18話
布団の中で、夏姉が私のデコボコした足を撫でてくれた。
「ちょっと、今日のは厳し過ぎたかなぁ、少しみみず腫れしてるみたいね」
「そうだよ、やり過ぎ夏姉のバーカ!バーカ!」
すぐさま、ぐっいっと、ほっぺたを、摘ままれた。
「あんた、誰に向かって言ってる?いい加減にしないとっ、こうよっこうっ!!!」
「いーーーーーたぁ!!!!!」と、また泣いてしまった。
「ほら、痛いでしょう。暫く、こうですよ!!!ゆりっ!反省しなさい!誰が馬鹿だって!?んっ!?この悪い口!大人に向かって!」
そう言いながら、夏姉は、私のほっぺたを上下に動かした。
こんな痛いのは、はじめてだった。
数分後、やっと夏姉の指が離れた。
「また言ったら、どうなるか分かるわねっ!」
「あぃ、はぁい夏姉」と泣き崩れた。
「泣き止むまで、無理ね」
「はい、少し休憩ね」と、夏姉はキッチンに行ってしまった。
1人お酒を飲んでいるようだった。
グラスの中の氷の「カランカラン」の音、とても素敵な音。
少しして、キッチンから夏姉が、布団に戻ってきた。
なんだか酔っているみたいに見える……
「夏姉抱っこ」と、私は布団の中で甘えた。
優しく抱っこをしてくれる…
「いつもの、やらないの?夏姉?」
「今から、お灸を据えますよ」と、ニッコリ笑う夏姉。
あぁ、少し酔っている感じ、最高の夜になりそうだ!私はワクワクしていた。
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