第12話

夕方から バーベキューが始まり、夏姉も楽しそうに、お酒を飲んでいた。あんちゃんも笑っている。

それはそれで私は、嬉しい。だって、あんちゃんも好きだよ。私のあんちゃんだから。


「りん、どうした?しりもちでもしたか?」

「ちがうよっ!お兄ちゃんはビール飲んでて」

「夏姉、横に座ってもいい?」

「もちろんよ、はい、どうぞ、りんちゃん」

「ありがとう」とニッコリと可愛い顔。

また、きた、りんちゃん、来ないでよと、また腹が立ったが、平気な顔で、お肉を噛んでいた。

「ゆり、りんちゃんに、そのジュース取ってあげなさい」

「うん、どうぞ、どうぞ、」とツンツンしてペットボトルを、りんちゃんに手渡しした。

「感じ悪い子供は、嫌いだなぁ、ねぇ、りんちゃん」と夏姉が、私を睨んだ。

泣きそうだ私、夏姉の馬鹿。

夏姉の耳元で、りんちゃんが話している。

勝手に話してたらいんじゃない……



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