第10話

予定通り、あんちゃんの友人4人と、友人の弟が2人妹が1人、あと夏姉と私でキャンプ所に到着した。

「あんちゃんの、有給休暇がたくさん使えるならなぁ~2泊したいなぁ~このキャンプ場最高だよぉ」

「気持ちはわかるけど1泊よ」

「ああっ~~~っ」と言いながら手伝いをしていたら、隣でりんちゃんが笑って私を見ていた。

すんごい可愛い女の子だ。私と同い年の子。

「りんちゃんのテント凄いね。網戸になっている所が3ヶ所もあってねっ」と夏姉が話しかけた。

「うんっ!夏姉きてきてっ!」

「いいの?じゃあ、この椅子のセット終わったら覗かしてもらうね」

「そんなの、ゆりちゃんにやってもらえば?」

「だって、りん、このテーブルも椅子も1人でやったよ」

「そうねぇ…ゆり、これ、ちょっとセットしてくれる?」と夏姉が振り返って言うから、

「いーよー見て来て」と私は返事をした。

すごーく、我慢した。すごーく、嫌だった。

夏姉って言わないでよ!真似っこザル!

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