第9話

「おはよう」とボサボサ頭で リビングに行った。

「コラッ」と夏姉が私の背中を叩いた。

「痛いっ!いちいち叩かないで」

と、私は珍しく口答えをした。

「何?ご機嫌斜めね」

「そんなこと言う子の、朝ごはんは無しよ」

「虐待だっ」

「はい、虐待で結構です!」

「なぁ~にぃ、早くに2階に行かされたこと……」

「おもしろくなかったのね~」

「何を想像したんだか…まったく」

「夏姉の馬鹿!何言ってんの!エッチ!」と、私は大きい声で返した。


「あ おはよう」と夏姉が、起きてきた、あんちゃんにニッコリした。

なにさっ、いちいち笑顔なんていらないのにさっ……

「ったぁ」

「暴力!はんたぁーいっ」

「すぐ、頭叩くんだから、あんちゃん嫌いっ」

「嫌いで結構!」

あっ、夏姉みたい言い方したぁ

真似しないでよっと腹が立った。

「朝から、大声だすなっ!」と、また叩かれた。

  あんちゃんの馬鹿……

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