自虐の表彰台

自分で付けた傷が疼き出す

埃被った小さな表彰台に乗って 破れた賞状貰った


辿ってきた道程で拾い集めた痛み

要らないはずなのに 捨てられなくて 箱の中押し込めた


痛みの残る表彰台に登って見た景色は

僕の場所を奪い取った 破壊された街しかなかった

何一つ誇れるものなんて無いのに

与えられた賞状に 僕の名前は無かった


在り来たりな優しい言葉 要らないよ

隅の方に置かれた表彰台に乗って 汚れた賞状貰った


人の痛みには気付かないくせに 傷付くことが怖くって


涙の残る表彰台に登って見た景色は

干ばつした砂漠が広がった 自由を奪われた荒野しかなかった

何一つ大切なものなんて無いのに

奪い取った賞状に 未来の位置は無かった


部屋の押し入れの中のトロフィー

素敵な思い出だけ残して押し込めた

傷付かないように 周りを傷付けてた


自虐を繰り返した表彰式 その先の孤独

受け取った賞状は ただ白紙で


孤独の残る表彰台に登って見た景色は

僕の場所を隠して泣いた 寂れた都会の涙しかなかった

誇れるもの 大切なもの

ただ一人のための賞状 名前なんて無いよ


僕が登った表彰台のその先に見た光

孤独を知って寂しさ知る 陥没した東京の空

傷口から体温が流れ出した

いつか 僕の名前 堂々と書けるように

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