3ページ目 突然の自分語り①

 こちらの文章内に登場する特定の人物、団体を侮辱、批判する意図は一切ございません。

 また私の家庭環境についても触れる機会がありますが、現在そういった部分で悩みを抱えていらっしゃる方がご不快に思われるような表現、描写がございます。お読みになる際は十分にご注意下さい。


 文中で発達障がいグレーゾーンの症状やADHDの症状に言及していますが、あくまでも私個人の症状であって、感じ方、捉え方には個人差がありますことをご了承下さい。


 それでは長々と大変失礼致しました。

 どうぞ以上の点をご理解頂けますよう、よろしくお願い致します。






 私は母子家庭で育ちました。

 今で言う授かり婚だったのですが、妊娠が発覚した時の両親は共に二十代前半でお金もなく、そのため母の実家を頼ることにしたそうです。


 その当時、母の実家のある田舎では授かり婚は風聞が悪いものでした。父も父の家族も都会育ちの人だったため、その辺りの認識にも多少の擦れがあったようです。

 両家共に話し合いは荒れに荒れ、しかし中絶するにも既に手術が可能な時期は過ぎていて、結果母の実家の近くに団地の一室を借り、出産に備えるという決断をしました。


 そしていざ出産となると今度は私の肩が産道で引っ掛かってしまい、帝王切開での出産となりました。

 小学校に上がった時に自分の出生について調べる単元があったのですが、その発表の時に帝王切開で産まれたクラスメイトがほぼほぼいなくて結構驚いた記憶があります。子供の私は出産=帝王切開だと思っていたもので……。


 退院後の母は、休む間もなくアルバイトに出ました。

 田舎の生活に車は必須ですが、母は高校卒業後直ぐに上京したために免許がなく、それを理由に実家から程近いコンビニに勤めました。


 出産もしたばかりで、本来ならば療養をするべきですが……前述したようにお金がなかったのと、実父がお金と時間にルーズな人だったんです。

 結局、両親は私が三歳の頃に離婚します。親権は当然母に渡りましたが、父は最初の一度だけ五千円の養育費を払ったのみで、その後養育費が口座に振り込まれることは一切ありませんでした。

 ちなみにその口座は、現在大学の奨学金の返済をするための口座として私が使っています笑


 当初は私の親権を父が持つという話も出ていたそうなのですが、父が「それでもいいよ。どっかの施設に預けるから」と話したために、母が親権を自分に移したと聞きました。

 そんなこんなで母は私を実家に預けると、朝から晩まで仕事をしていました。母自身は実家に住んでいなかったので、仕事が終わると実家に寄って私の顔を見て、その後は団地に帰るという生活を送っていました。

 これは母が他社に転職して準社員になり、私が高校を卒業するまで続くことになります。


 話は変わりますが、私の母は頭も良く、顔面偏差値は上の下か中の上位です。……多少、身内の贔屓目も入ってはいるかもしれませんが。

 男好きの部類ではありませんでしたが、幼い頃から母の周りには男性の姿がありました。私が知っているのは五人(五人目の男性が現在の養父です。私が大学生の時に再婚しました)ですが、本当はもっと相手がいたのかなと、今になっては思います。

 その中の一人は詐欺師で(後に逮捕されています)、お金を騙し取られたのも知っています。母は今でも私が知らないと思っているようですが……。


 両親の離婚、加えて叱られる度に「アンタは顔も頭の出来も性格も、本当親父そっくり! そういう所が嫌! あたしと全然似てない!」と怒鳴られたり、取っ替え引っ替えという程ではありませんでしたが、顔触れがちょいちょい変わる母の交際相手。

 更には母方の祖母も離婚をしており、私にとって祖父にあたる人はいますが、彼は内縁であって祖母とは籍を入れていません。


 幼少の私の面倒を見ていたのは祖母と、私とは血の繋がらない赤の他人である祖父、大きくなってからはやはり血の繋がらない養父に色々と助けてもらいながら育ちました。

 血の繋がりがある実父より、他人であるはずの祖父や養父の方が余程助けてくれました。


 それに私の家系は元々親戚も少ない上に養子縁組が多く、お世話になった数少ない親戚とも血の繋がりは一切ありません。

 血は水よりも濃いとはよく言いますが……このあたりは、そればっかりではなかったなと思います。


 ……ここまでお読み頂き「いやいやこれのどの辺が毒親なんだ。ふざけんなよ、子育て嘗めてんのか」と思われた方が殆んどだとは思います。



 次回は通院している心療内科の医師とカウンセリングを重ねていく上で、私が「これって普通じゃなかったのか」と感じたことをお話しさせて下さい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る