2ページ目 去年の今頃鬱になった件

 こちらの文章内に登場する特定の人物、団体を侮辱、批判する意図は一切ございません。

 また私の家庭環境についても触れる機会がありますが、現在そういった部分で悩みを抱えていらっしゃる方がご不快に思われるような表現、描写がございます。お読みになる際は十分にご注意下さい。


 文中で発達障がいグレーゾーンの症状やADHDの症状に言及していますが、あくまでも私個人の症状であって、感じ方、捉え方には個人差がありますことをご了承下さい。


 それでは長々と大変失礼致しました。

 どうぞ以上の点をご理解頂けますよう、よろしくお願い致します。






 会社の事務員から勧められた病院に足を運び軽い診察を受けた後、現在通院している心療内科の医師に紹介状を書いて貰いました。

 以前通っていた総合病院に世話になるのだけは嫌だと伝えると、内科医の医師は「精神科医ってのは相性もあるからね。この先生は比較的若いし、優しいから大丈夫だと思うよ」と苦笑していました。


 日々何とか仕事をこなし、そしてようやく紹介状の病院の予約を取ることができました。

 初診なので問診票を書いたり軽い検査を受け、いざ受診。

 診断結果はまたも鬱病(後で調べて知ったのですが、完治してない場合の鬱病の二回目の再発率はとても高いようですね……)で、当初は内服薬で様子を見つつ仕事を続けていく方向だったのですが、会社から休職を勧められて今度も二ヶ月の休職を頂くことになりました。


 この検査の中には発達障がいの検査も含まれていて、結果はやはり『発達障がいグレーゾーン』でした。

 ただこちらの心療内科の医師はびっくりする程丁寧に対応してくれて、鬱病の経過を見ながら傾向が見られるというADHDの治療を始めることになりました(ASDの症状も見られはするのですが、より傾向が強い方はADHDのようです)。


 現在では鬱病の症状は快癒に向かい、二ヶ月の休職後は現職に復帰しています。職場は人手不足ということもあり退職という形ではなくて、部署を移動するという方法を取ってくれました。

 鬱病を発症する切っ掛けが一回目、今回の二回目共にADHDの症状に関する部分もあって、現在はADHDの症状を内服薬で抑えることで生活しています。


 ADHDの患者が飲む薬というのは幾つか種類があり、自分に合う薬を見付けるまでがとても長かったです。私も現在内服している薬に辿り着くまで、半年以上の時間が掛かりました。

 その薬は処方してもらうのに色々と条件もあるのですが、効き目の実感は今まで飲んだ薬の中で一番しっくりしました。


 元々血圧も低くて朝が弱く、午前中いっぱいは頭痛に加えて体調も悪いことが多かったのですが、現在の薬を内服するようになってからはそういった症状もかなり少ないです。

 私は起床後直ぐに内服薬を飲むのですが、八時に出勤して早くて十時頃には、遅くて正午までには薬が効いてるなというのを実感します。


 今までの私の頭の中では「あれやっておかなきゃ」「これもやらなきゃ」「あの件どうなったっけ」「何時までにこの仕事を終わらせれば良いんだっけ」「次は何をすればいいだろう」「その次の仕事の準備、していた方が良いかな」「帰りにガソリン入れないとな」「そう言えば、目薬のストック買ってない」「あの作家さんの小説の発売日、今日じゃなかったっけ」といった自分の声がノンストップで頭の中に響いていて、静かな時はありませんでした。

 しかしADHDの薬そのものを内服するようになってから、頭の中の声の音量が少し小さくなりました。今までが凄くうるさかったんだと感じると共に、他の人の頭の中はこんなに静かなんだと驚きました。


 私は発達障がいの『グレーゾーン』ではありますが、大きく目立つ症状として過集中、マルチタスクが苦手、不注意が多い……が上げられます。

 他には上記程頻繁ではありませんが時々不用意な発言があったり、言葉選びが独特というASDの面もあります。格好付けているとか頭良いアピール(実際良くはない)とかではなく、その時感じた自分の気持ちを上手く表現できるのがその言葉というだけなのですが……結構な頻度で聞き返されることがあるので「あ、これは日常生活ではあんまり使わない言葉なんだな」と悟って言葉を変えて言い直したりします。


 一番多いのは不注意で、特に疲れている時、具合が悪い時は大きいミスをしがちです。

 空間把握能力が低いのか家の柱や壁によくぶつかったり、職場では物との距離感が掴めず肘や膝、脛など色々ぶつけたりと、身に覚えのあるものからないものまで、痣や怪我をよく作ります。

 関係があるかは不明ですが、数学の図形の問題は自分でもビックリする位に出来ません。職業柄三角関数を使うことがあるのですが、出来なさ過ぎて毎度ヒイヒイ言っています。本当に、第三者からのチェックは欠かせません。


 マルチタスクは一つのことならたとえ時間は掛かったとしてもこなせるのですが、二つ以上同時になると能率が一気に下がり、集中力も下がるので心無しか語彙力とIQも下がったような感じで、いつも以上に計算が出来なくなったり言葉が出なくなったりと余裕がなくなります。


 小さい頃は忘れ物が多く、よく「あれもない。これもない」と探していました。一番被害が多かったのは文房具と教科書で、子供ながらに懲りた私は以降片付ける場所、置く場所を定めるようにしています。教科書は失くさないように、学校に置いてテスト前にだけ持って帰っていました(置き勉は禁止でしたので、いつも注意されていました汗)。

 予定も勘違いすることが多いのでアナログのスケジュール帳を使っているのですが、スケジュールを書くこと自体忘れるという駄目な奴です笑


 しかし育った環境や性格に左右されている部分もあるのかなと、そう思っている面もあります。

 最近度々聞くようになりましたHSPやMBTI、あとはエニアグラムにエゴクラムなどもでしょうか?

 私はMBTIでいうとINFJ(提唱者型)。エニアグラムだとタイプ1かタイプ6のどちらか、エゴグラムはW型かU型Ⅲどちらかの判定が多く出ます。


 ちなみにHSPは診断されるものではないと耳にしたのですが、本当なのでしょうか?

 通院している病院の医師に「私ってHSPですか?」とは聞いたことがないので解りませんが、人の多い所に長時間居られなかったり(人の話し声や体臭といった色々な臭いで具合が悪くなるので)、どんなに親しい友達と遊んでも、帰宅すると心身がクタクで動けなくなります。

 ただ元々友人が多いタイプではないので、休日は基本的に引き籠りです。


 またこうしてカクヨム様でたくさんの方と交流させて頂くようになってからは「登場人物の心理や情景描写を的確に読み取るので凄い。ですが余りにも鋭いので日常生活が大変そう」、「いつも細かい点に気付く」といったお言葉を頂くことが度々ありました。

 自分としては「そうなの……? 細かい所に気付けてるの……?」という感じで当の本人は御作品を拝読していて刺さった部分を長々と語っているだけで、全く自覚はありませんでした笑

 でも大好きな読書をより深く楽しめる一面だと思えれば、苦痛も減りますね。多分。


 私は一人っ子で周りも大人ばかりだったので、幼い頃から大人の顔色を伺って過ごすことも多く、そういう部分も大きいのではないかなと思っていたりします。

 大人、特に母親の顔色ばかり伺って育って来た私なのですが、ここ数年でテレビなどでも耳にするようになった「毒親」「親ガチャ」……こうして大人になり他の人の家庭環境や両親の話を聞くと、もしかして私の母親は毒親なんだろうかと感じるようになりました。


 長くなってしまったので、母親については次の機会にお話しさせて頂けたらなと思います。

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