第8話「それぞれの世界の為に……」

ルシウスとアンキロサウルスネオゲイラーが融合し究極の怪物ルシウスネオガイザーが誕生日した。

その凄まじい力の前にヒーロー達は大苦戦するも最後の力を振り絞り立ち上がるヒーロー達。


「皆……行くぞ!!」

グレイザーは最強の姿『ブレイブフォーム』にチェンジ。

それに続き他のヒーロー達も最強のフォームにチェンジする。

ドライガーは『ライトニングドラゴン』に。

エクスカイザーはエクスライザー、ダッシュライザーに託されたキーと『トリニティキー』を使い『エクスカイザートリニティ』に。

星影は『星影·大将軍』に。

クロスセイバーは『ドラゴンフォーム』に。

そして、ビートは既に『ロックスターフォーム』になっている。

「凄い……これが皆さんの最強の力……」

ジェットホークはまだ強化形態が存在しない為、このまま戦う。

「よし、我々は彼らのサポートに回るぞ」

パラディンオブナイトが他のヒーロー達に声を掛ける。

「おいおい、あんたが指示出すなよ。ジャスティフォースのリーダーがグレイザーなら俺が指示するべきだろ?」

ガイオーがそう語りかける。

「すまんな。俺の世界じゃ騎士団長をやってるものでな。ついいつものクセが」

「ほらっ、サポートすんだろ?さっさと構えろよ!」

ボイスが声を掛ける。

「お前は黙ってろ!!」

ガイオーが文句を言う。

「はっ!?」

ボイスも逆ギレ。

「はぁ……お前ら仲良くしろよ」

月丸が呆れている。

「私達は仲良くやろうねー」

フォルテが光姫に声を掛ける。

「はい!」

「所で……お前ら変身しないのか?」

ガイオーが赤木と大東に尋ねる。

「ああ、エクスカイザーがトリニティになってる間は俺達のキーを渡してるから俺達は変身出来ないんだ」

赤木が説明する。

「そうか……んじゃ下がってな」

ガイオー達もグレイザー達の戦いのサポートに向かう。


グレイザー、ドライガーがルシウスネオガイザーに攻撃を仕掛ける。

「フンッ……効かねぇなぁ……」

「くっ……こっちは最強の力使ってるのに攻撃がまともに通らねぇ!」

「落ち着いてドライガー、勝機はきっとあるよ!」

「はい……」

続けてエクスカイザートリニティがルシウスネオガイザーに攻撃を仕掛ける。

「チッ、鬱陶しい!!」

エクスカイザートリニティも払い除けられる。

「ぐあっ!?」

星影とクロスセイバーが斬り掛かる。

ビートも『クライマックスブレイク』で攻撃。

ジェットホークは必殺技『ジェットストリームキャノン』で攻撃。

ガイオー達も一斉に攻撃を仕掛ける。

だが、ルシウスネオガイザーに大したダメージは与えられていない様だ。


「何か……何か奴を倒す方法は……」

グレイザーは何か方法を模索する。

「そうだ!バラバラに戦っていてもダメだ!ジェットホーク!来てくれ!」

「え?あっ、はい」

グレイザーに呼ばれジェットホークがグレイザーの方に駆け寄る。

「何ですか?」

「君の力を借りたい、僕を連れて空へ」

「は、はい!」

他のヒーロー達が必死に攻撃を仕掛ける中、グレイザーはジェットホークに連れられ上空へ。


「グレイザーさん何をする気だ?」

ドライガーがグレイザーの行動に疑問を抱く。

「アイツの事だ、きっと何か良い作戦を思い付いたんだろう」

ガイオーが答える。

「ジェットホーク、このまま奴に接近してくれ」

「はいっ!」

言われるがままジェットホークはルシウスネオガイザーに向かって急接近。

グレイザーは『ブレイブキャノン』を構える。

「喰らえ!!」

そのままルシウスネオガイザーに突撃し超至近距離で『ブレイブバースト』を放つ。

「ぐあっ!?」

ルシウスネオガイザーは大爆発。

この距離で直接攻撃を喰らったルシウスネオガイザーは流石にダメージを受けた。

だが、ジェットホークとグレイザーも爆発に巻き込まれる。

「グレイザー!ジェットホーク!?」

しかし、ジェットホークはグレイザーを連れ爆炎の中から脱出。

「やれやれ、結構ムチャしますね」

「ごめんごめん。アイツにダメージを与えられないのは奴がアンキロサウルス怪人の強固な鎧を受け継いでるからだと思ってね、それでゼロ距離ならダメージを与えられるかもと思ったんだ」

ジェットホークは着地。

「大丈夫か?」

ガイオーが駆け寄る。

「ああ、期待のルーキーのお陰でね」

「え?」

「お前やるなー」

「え?あっ、どうも……」

「これで突破口は開けたはずだ。最後は皆の必殺技を叩き込もう」

「よし!ジャスティフォース……GO!!」

ドライガーが掛け声を出す。

「ぐっ……おのれ……この俺がまさかここまで……」

ルシウスネオガイザーは確かにダメージを受けていた。


「ルシウス!お前と結局を着ける時だ!!」

ビートが啖呵を切る。

「ふざけるな……貴様ら等、貴様らの世界ごと消し去ってくれるわ!!」

ドライガーは必殺技『ライトニングノヴァ』を放つ。

エクスカイザーは必殺技『トリニティフィスト』を放つ。

星影は必殺技『奥義·流星斬撃』を放つ。

クロスセイバーは必殺技『ドラゴインフェルノ』を放つ。

ビートは必殺技『クライマックスブレイク』を放つ。

「行くぞルーキー!」

「はい!」

グレイザーは再び『ブレイブバースト』

ジェットホークは『ジェットストリームキャノン』を放つ。

「よし、俺達も行くぞ!」

「おう!」

ガイオー達もそれぞれ必殺技を放ちルシウスネオガイザーに大ダメージを与える。

「ぐわぁぁぁぁっ!?……おのれぇぇぇぇ……!?」

遂にルシウスネオガイザーは倒された。


ルシウスから解放されたシアンが倒れる。

「グレイザー、奴は?」

大谷の一言でグレイザーはシアンに近付く。

そして、グレイザーがシアンの首元に手を触れると……。

「ダメだ……死んでる……」

「そうか……やはり口封じの為に奴ら……」

「ん〜?と言うよりルシウスの力が強過ぎて絶えられなかったのかも知れませんね……」

「分かった……そいつの遺体はこちらで処理しておく。君達は長く激しい戦いで疲れただろう。それぞれ自分達の世界に帰ってゆっくり休むと良い」

「そうですね……皆、こんな戦いに巻き込んでしまってすまない。君達の世界には何の影響も無いはずだ。それぞれの世界に戻って確認してくれ」

グレイザーが他のヒーロー達にそう言うと……。

「そうだな。確かに俺達の世界の事も心配だ。帰ろうぜ」

「じゃあ俺が皆をそれぞれの世界に送るよ」

クロスセイバーがそう言うと。

「ああ、頼むよ」

「俺は自分で次元を移動出来る。だから勝手に帰るぜ」

ガイオーはそう言って帰ろうとする。

「待ってガイオー、また……協力して貰えるかい?」

グレイザーがガイオーに問い掛ける。

「当然だ、仲間だろ?」

そう言ってガイオーは去って行く。

「彼、中々面白い奴だな」

パラディンオブナイトが言うと……。

「ええ、最高の相棒です」

グレイザーが答える。

「よし、クロスセイバーだけじゃ大変だから俺も何人か送るぜ」

パラディンオブナイトも手伝う事に。

「僕はしばらく大谷さんと行動するよ。奴らの動向が気になるし」

グレイザーはそう言い出した。

「え?いいのか?お前だって忙しいだろ?」

「確かにそうですけど……世界の危機を放っておけませんから……大谷さん一緒に行かせて下さい」

「分かった……ここからは更に厳しい戦いになるかも知れないぞ?」

「はい、覚悟の上です」

「そうか……なら付いて来い」

「と言う訳でドライガー、僕達の世界に何かあった時は頼むよ?」

「はい!任せて下さい!」

「よし、じゃあ解散!」

グレイザー=桐崎守はスカー達の動向を探る為、大谷と共に旅立つ事を決意。

そしてそれぞれのヒーロー達も戦いを終え自分達の世界に帰る。


オビトが新斗を元の世界に送る。

「色々ありがとうございました」

「いや、こっちこそ助かったぜ。またいつかな」

「はい!」

オビトは次元を移動。

「さようなら……」


スカー達、そしてヒーロー同士の激しい戦いは終わった。

しかし、ジェットホークにはこれからも厳しい戦いが待っている。

彼の戦いはまだ始まったばかりだ。


ー完ー

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ジャスティーフォース〜レジェンドヒーローウォーズ〜 山ピー @TAKA4414

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ