第7話「悪魔と怪物」

スカーはシアンにネオゲイラーの細胞を体内に取り込ませ最強のゲイラー、アンキロサウルスネオゲイラーを生み出した。

「うをぉぉぉぉっ!!」

アンキロサウルスネオゲイラーの咆哮が響く。

ティラノサウルス怪人とトリケラトプス怪人はヒーロー達との戦いから離れる。

「コラッ!!待つでござる!!」

星影が叫ぶ。


「ヒーロー共……ソイツは今までのゲイラーとは理由が違うぞ」

「何っ……?」

「まぁ、戦えば分かる」

ティラノサウルス怪人は変身を解除しスカーの姿に戻る。

「行くぞブラウ」

「へっ、へい……」

トリケラトプス怪人も変身を解除してブラウの姿に戻るに

「あばよ、ヒーロー共……」

「この……待て!!」

エクスカイザーがスカーを追う。

「お前はアイツとでも戦っとけ」

スカーとブラウは姿を消した。


「くっ……まずはコイツらを倒すしかない、皆行くぞ!!」

グレイザーの指示で一度ヒーロー達が集まる。

「おい、どうすんだ?」

ガイオーが尋ねる。

「残る敵は後2体だ……一気に倒すよ」

「ええ……」

「ですね」

「キサマラァ……ぶっ殺してやる!!」

アンキロサウルスネオゲイラーはヒーロー達に襲い掛かる。

更にルシウスもヒーロー達に攻撃を仕掛け、ヒーロー達は追い詰められる。

「クソッ……コイツら……半端ねぇ……」

ビートが呟く。

「だが……負ける訳には行かないだろ……ルシウスは……俺達の手で倒すんだ……」

ボイスが立ち上がる。

「そうね……皆の為にも……全ての元凶のコイツを倒さなくちゃ……」

フォルテも立ち上がる。

「二人共……そうだよな……あいつは……俺達の敵だ!!」

ビートもボイスとフォルテに励まされ立ち上がる。

ビートは『ギターカリバー』を取り出す。

そして『ロックスターフォーム』にチェンジ。

再びルシウスに戦いを挑むビート、ボイス、フォルテの3人。

「凄い……俺も負けてられないな……」

ジェットホークが立ち上がる。

ジェットホークは空に飛び立ち空から攻撃を仕掛ける。

「おりゃぁぁぁっ!!」

ルシウスは闇の衝撃波で反撃。

ルシウスの攻撃を喰らったジェットホークが地上に落下。

「ぐあっ……」

「おいおい、大丈夫か?」

エクスカイザーがジェットホークに駆け寄る。

「ええ……」

「よし……まだ行けるか?」

「勿論です」

「ならちょっと手伝ってくれ」

「え?」


グレイザー、ガイオー、ドライガー、GTN-1、クロスセイバー、星影がアンキロサウルスネオゲイラーに挑むが有効的なダメージを与えられない。

「クソッ……アイツ、さっきより硬くなってねぇか?」

「恐らく防御力もゲイラー細胞によって強化されてるんだろう……」

月丸、光姫、エクスライザー、ダッシュライザー、パラディンオブナイトがアンキロサウルスネオゲイラーに攻撃を仕掛ける。

だが、この攻撃も通用しない。

「クソッ……俺達の攻撃全然効いてねぇ……」

「なんかムカつく!」

「冷静になれ二人共、落ち着いて相手を見極めるんだ。そうすればきっと勝機が見えてくる」

パラディンオブナイトが月丸と光姫を諭す。

エクスライザーとダッシュライザーがアンキロサウルスネオゲイラーに果敢に攻撃を続ける。

「まったく……いつまで君と手を組まなきゃいけないのかね……」

エクスライザーが文句を言う。

「それはこっちのセリフだ……いつまでも怪盗と仲良くしてるつもりはない」

だが、2人もアンキロサウルスネオゲイラーに弾き飛ばされる。

「うわっ!?」

「ぐあっ!?」


そこにエクスカイザーとジェットホークが戻って来る。

「行くぜ後輩!」

「はい!」

ジェットホークが必殺技『ジェットストリームキャノン』を発動。

アンキロサウルスネオゲイラーに攻撃をする。

「ぐっ……だがそんな技……効かねぇよ!!」

「だろうな……だが、それは囮だぜ!!」

エクスカイザーはジェットホークに連れられ上空に居た。

しかもエクスカイザーは『EXフォーム』にチェンジしていた。

「何っ!?」

「この高さからの重い一撃は流石に効くだろう!!」

エクスカイザーは『EXブレード』を取り出す。

「重っ!?なんだこの人……良くこんな重い剣を……」

ジェットホークも『EXブレード』が出現した事で負荷が掛かる。

「行けー!!」

「はい!!」

ジェットホークに連れられエクスカイザーが攻撃を仕掛ける。

「フンッ、そんなもの、避ければいいだけだ」

だが、他のヒーロー達がアンキロサウルスネオゲイラーを一斉に押さえ付け始めた。

「何っ!?馬鹿な、コイツらいつの間に!?」

「逃さねぇよ!!絶対にな……」

クロスセイバーが言うと他のヒーロー達も一斉に力を入れアンキロサウルスネオゲイラーの自由を奪う。

「喰らえー!!」

ジェットホークがエクスカイザーを放すとエクスカイザーは『EXブレード』の一撃を上空からアンキロサウルスネオゲイラー目掛けて放つ。

ヒーロー達はそれと同時にアンキロサウルスネオゲイラーから離れる。

「ぐあっ!?」

「ったく……これでやっとちょっとダメージを与えられただけかよ……」

「いや、それでも突破口は開けたよ」

グレイザーがそう言うと……。

「皆、わかってるよな?」

ドライガーが尋ねる。

ヒーロー達は頷く。


「ぐっ……おのれ〜……」


その頃、ビート達もルシウスと激しい戦いを続けていた。

ルシウスは光弾や闇の衝撃波で攻撃するが、ビートは一歩も引かない。

ビートは必殺技『クライマックスブレイク』を発動しルシウスに攻撃。

ボイスも必殺技『フルボイスインパクト』

フォルテも必殺技『音符爆撃波』を同時に放ちルシウスを攻撃する。

「ぐわぁぁぁぁっ!?」

ルシウスにダメージを与えた。

「こうなったら……」

ルシウスはアンキロサウルスネオゲイラーの方を見る。

ルシウスはアンキロサウルスネオゲイラーの方に逃走。

「あっ、待てっ!!」

ビート達も追うが……。

ルシウスはアンキロサウルスネオゲイラーを取り込む。

「うわっ!?おい、何だ!?何すんだテメェ!?」

アンキロサウルスネオゲイラーも慌てふためく。

「何だ!?」

「嫌な予感がする……」

グレイザーが呟く。

ルシウスはアンキロサウルスネオゲイラーを取り込む事で更にパワーアップ。

「おおお……素晴らしい闇のエネルギーを感じる……シアン……貴様の闇も中々心地よい……」

「当然だ……ヒーロー共を殺すまで……俺の闇が消える事はない……」

ルシウスとアンキロサウルスネオゲイラーは融合し究極の怪物ルシウスネオガイザーとなった。

ルシウスネオガイザーはアンキロサウルス怪人の身体の一部を鎧として纏っていた。



「あいつら……融合したのか……」

「フフフッ……これぞ我が究極の姿……ルシウスネオガイザー」

「ルシウス……ネオガイザー」

ルシウスを追ってきたビート達も合流。

「これは……」

状況を見て驚くビート。

「ルシウスがアンキロサウルス怪人を取り込んで合体しやがったんだ……」

グレイザーが説明。

「なんて事だ……」

「死ね……ヒーロー共!!」

ルシウスネオガイザーの放つ闇の刃がヒーロー達を一斉に攻撃する。

「ぐわぁぁぁぁっ!?」

「くっ……強い……」

ジェットホークが呟く。

「まだだ!!……まだ終わりじゃねぇ!!」

ドライガーが立ち上がる。

「俺達には守らなきゃいけない世界がある……そうだろ?」

「ドライガー殿の言う通りでござる……拙者も……まだ負けられん……」

星影も立ち上がる。

「そう……だね……僕達が守らなきゃ……」

グレイザーも立ち上がる。

「皆……これが……本当の最後の戦いだ!!」

グレイザーに鼓舞され他のヒーロー達も次々に立ち上がる。


ヒーロー達の本当に最後の戦いが始まる。


続く……。

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