第17話

莉子と里子は、温泉宿の玄関をくぐり、冷たい外気から温かい館内に入った。温かい館内の雰囲気に、二人の体も心もほっと和らいだ。


「温泉に入る前に、まず着替えよう。」莉子が言い、二人は各自の部屋に向かって浴衣に着替える準備を始めた。浴衣に着替えると、いよいよ温泉へと向かう。


温泉エリアに到着すると、冷たい外気から解放され、湯気が立ち上る温泉の温かさが迎えてくれた。雪が静かに降り続ける中、温泉の入り口には、温かい灯りが心地よい光を放っている。


「ここが温泉ね。」里子がわくわくしながら言うと、莉子も楽しそうに頷いた。


温泉に入る前に、二人は露天風呂の脇にある洗い場で準備を整える。浴衣を脱ぎ、温泉のお湯を体にかけていく。お湯が冷たい空気に触れて蒸気となり、体にかかると、次第に温かさが広がっていく。


浴衣を脱いだ莉子の肌は、白磁陶器のように滑らかで、薄い桃色の血色が寒さでさらに強調されていた。肩幅はほどよく広がり、首筋から肩にかけてのラインは柔らかな曲線を描いている。裸胸は小ぶりながらもふっくらとした丸みを持ち、控えめな存在感が莉子の清楚な印象を際立たせる。

腰はきゅっと引き締まっており、全体的に細身ながらしなやかなバランスを持つ。手足は長く、すらりとした脚線美が際立つ。湯気の中でわずかに湿った髪が背中に張り付き、黒い艶が光を受けて輝いていた。


里子は莉子と対照的に、健康的で明るい肌色をしていた。柔らかな光の中で輝くその肌は、ほのかに薫るような薄白黄淡色の絹を連想させる健康美を魅せていた。裸胸は豊かな曲線を描き、しっかりとした存在感が莉子の朗らかさと親しみやすさを表していた。

腰のラインは自然でありながらも、女性らしい丸みが目立ち、裸臀は弾力を感じさせる張りがありながら優雅な曲線を描く。肩は少し丸みを帯びており、全体的に肉感的でありながら、重さを感じさせない軽やかさを持つ。髪も美しく、湯気の中で湿り気を帯びると、光を反射して輝いていた。


二人が並んで洗い場に座り、湯気がその体を包み込む様子は印象的だった。里子は透き通るような白さと控えめなラインが、雪のような儚さを感じさせる。一方、莉子はしっかりとした体つきと柔らかな色合いが、温泉の暖かさそのものを思わせる。


湯気が二人の輪郭をぼやかしながらも、それぞれの特徴を浮かび上がらせる。莉子の華奢で繊細な体つきと、里子の柔らかく生命力を感じさせる体つきが、絶妙なコントラストを描き出していた。


二人の姿は、温泉の蒸気とともに一瞬の静寂を作り出し、まるで絵画の一場面のように美しく、見る者を引き込むようだった。


「温かくて気持ちいいね。」莉子が笑顔で言うと、里子も満足そうに頷いた。体を清めた後、二人はいよいよ温泉の湯船に向かう。


ゆっくりと湯船に入ると、体が温かい湯に包まれ、心地よいリラックス感が広がる。雪が降りしきる中での温泉は、まるで別世界にいるかのような贅沢な気分を味わせてくれる。莉子と里子は、お互いに静かな時間を楽しみながら、温かい湯の中でのんびりとくつろぐ。


「温泉って、本当に心も体も癒してくれるね。」莉子が微笑みながら言うと、里子も「うん、本当にそうだね。」と答え、二人はまたしばらく静かなひとときを楽しんだ。


やがて、温泉から上がる時間が近づき、二人は名残惜しさを感じながらも、満ち足りた気持ちで温泉を後にした。これからの夕食を楽しみにしながら、再び館内へと戻るのだった。


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