第14話

夏休みの最後の夜、莉子と里子の家族は莉子の家の庭でバーベキューパーティーを開いた。夕暮れ時、涼やかな風が吹く中で、庭に用意されたテーブルやイスには、色とりどりの料理が並び、笑い声が響いていた。


莉子の家族と里子の家族が協力して準備を進め、炭火が赤々と燃える中、焼き台の上で肉や野菜がジューッと音を立てて焼かれている。莉子は、里子と一緒に野菜や串に刺した肉を並べたり、焼き加減を確認したりしながら、楽しいひとときを過ごしていた。


「これ、ちょっと焦げちゃったかな?」莉子が少し焦げた肉を心配しながら取り上げると、里子が笑顔で「大丈夫、ちょうどいい感じだよ」と言ってくれる。二人の間に流れる自然なやり取りが楽しい。


家族もそれぞれの役割を持って忙しく動き回り、サラダやおにぎり、デザートのアイスクリームが次々と運ばれてくる。おいしい料理とともに、笑顔が絶えず、話題が尽きることはない。皆が楽しく過ごしながら、夏の終わりをしみじみと感じていた。


食事の後、庭の片隅に設置されたキャンプファイヤーが、暖かい光を放っている。莉子と里子は、家族と一緒に焚き火を囲みながら、今までの思い出やこれからの計画について語り合う。火がパチパチと弾ける音とともに、彼女たちの笑い声が夜空に響き渡る。


空が暗くなり、星がちらほらと見え始めるころ、皆が感謝の気持ちを込めて乾杯をし、バーベキューパーティーの締めくくりを迎える。莉子と里子は、お互いに感謝の言葉を交わしながら、素晴らしい夏休みの終わりを共に祝う。


この楽しい夜が、莉子と里子の心に深く刻まれ、彼女たちの友情がさらに強くなる瞬間となった。夏休みの最後の夜は、穏やかで温かい思い出として、二人とその家族の心に残るのであった。

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