第11話

自転車で温泉から帰った莉子は家族で夏休みの旅行に出掛けるのだった。


莉子は家族と共に高原の避暑地に来ていた。澄んだ空気と緑に囲まれた静かなリゾート地で、夏の暑さから逃れて心地よいひとときを過ごしている。



朝の光が柔らかく部屋に差し込み、窓辺に置かれたカーテンが軽やかに揺れている。莉子は静かに目を覚まし、ベッドの上で伸びをしながら外の風景に目を向ける。外の高原は霧がかかり、幻想的な雰囲気を醸し出していた。


彼女は軽く身支度を整え、窓辺に座る。手元には、新しく買ったばかりのノートとペンが置かれている。窓の外には広がる緑の風景と、朝の光が織り成す美しい風景が広がっている。




莉子はノートを開き、ペンを走らせる。最近の出来事や旅の感想、そして自分がどのように変わってきたのかを振り返りながら、言葉を綴る。


「浴衣を着てお祭りを楽しんだり、ひとりで温泉に行ったりしたことですこし大人になった気がする。」


「自然と触れ合い、静かな時間を持つことで、自分が本当に何をしたいのか、どう生きたいのかもっと考えよう。」


ノートを閉じると、莉子は深呼吸し、静かな朝の光に包まれながらノートの裏に日付を記入した。

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