わ行

夕暮れの、カラスの鳴き声、真似しては、

かくれんぼ、林の中の、呼び声に、

遠くから、微かに響く、歌声に、

泣き顔の、目隠し鬼さん、手の鳴る方。


わ「童歌」



続かない、会話を切って、俯けば、

伝えたい、言葉も何か、解らずに、

淡々と、震える口を、動かして、

喋り出す、間を繋ぐ、文字ひとつ。


を「を」



相槌の、真似事しては、繰り返し、

聞き流す、見飽きた言葉、なぞれども、

影になる、その表情を、読み取れず、

曖昧に、頷き呟く、ただ一言。


ん「ん」

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五十音式 藤原琉堵 @ryuto_fujiwara

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