は行
薄暗い、朝を迎える、始まりに、
憂鬱な、褪せた今日を、逃げるよう、
灰色の、空を切り裂き、飛んでいく、
飛行機の、機影追いかけ、潜り込む。
は「灰色」
□
閉め切った、厚いカーテン、通過して、
薄暗い、部屋の中で、一人きり、
くるまった、毛布の中まで、届いてる、
一日を、告げる朝日の、一雫。
ひ「日差し」
□
ゆらゆらと、片隅ひとつ、揺れている、
夕闇に、浮かぶ人影、俯いて、
電線に、並ぶカラスの、呼び声に、
加速する、ブランコの向こう、滲んでは。
ふ「ブランコ」
□
星の無い、夜の窓辺、見上げては、
肌寒い、ベランダに座り、問いかけて、
宙に舞う、呼び声ひとつ、聞こえては、
帰らない、君の声さえ、解らずに。
へ「返事」
□
暑い夜の、湿った空気、絡みつき、
風の無い、闇を照らし、飛んでいく、
ひと夏の、思いを叫ぶ、声のよう、
蛍飛ぶ、いつかの日々は、夢心地。
ほ「蛍」
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