な行
空高く、抜ける青を、眺めては、
繰り返し、目眩のような、夢を見て、
蝉の声、耳をつんざき、響いてく、
歪んでは、消える陽炎、夏の日に。
な「夏」
□
淡々と、過ぎゆく日々を、歩いては、
変わらない、昨日と同じ、朝が来て、
繰り返す、明日の予習の、今日を過ぎ、
少しだけ、変化を望む、夢を見る。
に「日常」
□
尻餅に、跳ねる泥を、払いのけ、
重い足、動かし進む、その最中、
転んでは、起きる振りして、拭い去る、
頬伝う、涙の跡に、気付かぬ振り。
ぬ「泥濘」
□
安息な、明日を思い、眠れども、
変わりゆく、今日の終わりを、垣間見て、
流される、速さの中の、その孤島、
願っても、届かぬ声の、子守歌。
ね「願い」
□
天翔る、舟を見送り、逃げていく、
濁流の、渦巻く中に、残された、
宛のない、呼び声響き、消えていき、
行き着いた、名もない場所の、逃避行。
の「ノアの方舟」
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