た行
望んでは、捨てる素振りで、泣いている、
失った、ものに縋って、傷付いて、
差し出した、その手を拒み、俯けば、
手に入れた、ものさえ既に、解らずに。
た「対価」
□
円周を、なぞりながら、進んでく、
出発点、目指す位置さえ、解らずに、
対角の、線を求め、歩けども、
踏み外す、その中心の、足の跡。
ち「中心」
□
真夜中の、ビルの合間に、覗いてる、
狭い部屋、逃げるように、仰ぎ見る、
星の無い、空をひたすら、進めども、
欠けてゆく、月の切っ先、刺さっては。
つ「月」
□
画面越し、落ちる破片、散らばって、
拾えない、指先触れて、過ぎてゆく、
共振の、合図の音が、響いては、
積み上げて、行き場所不明、崩れゆく。
て「テトリス」
□
憧れを、抱きながら、訪れる、
人の波、すれ違う度、薄れてく、
選ばれた、街の名すら、嫌っては、
いつだかの、思い出辿る、帰り道。
と「東京賛歌」
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