タヌキング平和ヒロシマ集会に行ってきた

タヌキング

平和を目指して

 タヌキングは会社のつてで、連合2024平和ヒロシマ集会に参加させて頂いた。

 黙禱から始まり、厳かな雰囲気で始まる集会は、やはり取り扱う問題が如何に大切な事なのかということを集会に来た人たちに伝わってく。

 8月6日、8時15分に広島で爆発した原爆の爆発により、14万人の人が亡くなった。改めて聞くと規模が大きくて想像もつかないが、時として人間は恐ろしく残酷になれるという証明なのだろう。

 前に出て様々な人が様々な想い、今の核兵器の現状を語って行く。結果的に核兵器の脅威を知っている人間が核兵器を作るのだから、やはり世界はどうしようもないところまで来ているのかもしれないと、半ば諦めのような気持ちが自分の中に芽生えそうだった。だがこんな言葉がある。


『核なき世界が遠のいた気がするが諦めてはいけない、ネバーネバーギブアップ』


 これは日本被団協の元代表委員の坪井 直(つぼい なお)さんの言葉である。坪井さんは原爆に被爆し、それから核兵器の無い平和な世界を訴え続けてきた第一人者であった。2021年にお亡くなりになっている様だが「ネバーギブアップ」という不撓不屈の精神の言葉を聞いて、私は平和な世界を諦めてはいけない、断固たる決意を持って核兵器の廃絶、世界の平和を実現させるべきだと考えた。

 

 集会の話も佳境に入り、被爆者の箕政 智之(みまさ としゆき)さんの話になった。

 箕政さんは東京大空襲で生き残り、お父さんの出身である広島に疎開した。そして8月6日の日に原爆で被爆したそうだ。

 箕政さんの語る原爆の体験は時折耳を塞ぎたくなるほど、グロテスクで残酷で悲しく、聞いていてとても辛い気分になったが、聞かないわけにはいかない、私達はこれを聞いて周囲の人々に伝えていかないといけないのだから。

 平和のために今も尽力している箕政さんには頭が下がる、自分はこの人の想いを胸に今キーボードを叩いているのだろう。私の文章を見て、読者の皆さんが少しでも核兵器のない世界、平和な世界について考えてくれたら幸いである。


 集会が終わり、夜の原爆ドームの見ると怖いぐらいの存在感を出し、原爆の恐ろしさを私達に伝えてくる。戦争は昔のこと過ぎて経験もしていない私達は、先人から戦争の恐ろしさを学び、それを後の世代に伝えていくことが大事なのだろう。

 とても身になる体験をさせて頂いて、タヌキングもまた人間として一段と成長できた一日であった。

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タヌキング平和ヒロシマ集会に行ってきた タヌキング @kibamusi

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