ピアノの音はもう聞こえない

月光が僕の耳に届く。

 全国の学校で語られる怪異。夜中に音楽室を訪れると、壁に飾られているベートーベンの肖像画の目が光るなどという。

 全国の学校に伝わる怪談で、学校の七不思議の一つとなっていることも多い。目が光る以外にも目玉が動く、体の向きが変わる、憤怒の形相になる、涙を流す、絵から抜け出してピアノを弾く、などの怪異が語られる。またバッハやモーツァルトなど他の音楽家の肖像画で同類の怪談が語られることもある。――「ベートーベンの怪」朝里樹『日本現代怪異事典』(笠間書院)



 音楽のことはよく知らない。だけど美しい音色と聞いてまず思い浮かぶのは、あの日、音楽室に鳴り響いたピアノソナタ第14番だ。通称「月光」と呼ばれる、あの有名なベートーベンの曲を弾く、少女の姿はいまも脳裡に焼き付いて離れない。あの音色は美しくも、どこか寂しげだった。


「ベートーベンは宇宙人だったんだよ。これは間違いのない事実だ」

 事のはじまりはまたいつものように、四原の言葉からだった。


「何それ。また変なこと言って」

 と呆れたように言ったのは六風だ。きょうは放課後、教室に残っているのは、僕と四原、そして六風の三人だけだ。あの『トイレの花子さん』の一件から三週間ほど経った、十二月の半ば。冬休みを前にして、窓越しの空には小雪が舞っていた。


 花子さんの一件に対する四原へのわだかまりは、まだ残っていたが、それでも表に出さずに話すくらいには普通の関係に戻っていた。四原がどう思っているかは分からない。何も考えてはいなかったかもしれない。何を考えているか、本当に分からない奴だったから。大抵、親しくなればなるほど、相手への理解を深めていくものだが、四原だけは、知れば知るほど、距離が遠ざかっていく感覚があった。


「で、ベートーベンが宇宙人、ってどういうこと?」

 と僕が聞く。


「山岡くん、そうやって甘やかしたら駄目だよ」

「いや、別にそういうつもりじゃ……。なんだかんだ言っても、六風だって気になってるだろ」

「ま、まぁ」

 六風には素直じゃないところもある。


「音楽室のベートーベンの肖像画から、ベートーベンが抜け出してくる、って噂があるだろ?」

「あぁ、あれだろ。勝手に肖像画から抜け出してきて、勝手に許可も取らないで音楽室のピアノを弾くみたいなやつか……」


 僕がそう返した時、んっ、と六風が首を傾げた。その仕草がすこし気になったけれど、六風が口を挟んでくることはなかった。


「……許可を取りにくるほうが怖いけどね。肖像画は宇宙と繋がっていて、ベートーベンが宇宙のどこかの惑星と地球を行き来しているんだよ」と四原が言う。

「いや、なんでそもそもベートーベンが生きてるんだよ。もう二百年くらい前のひとだろ」

「宇宙のどこかの知的生命体が人間に擬態してただけなんだから、人間と寿命が同じ、って考えるほうがおかしな話なんだよ。ベートーベンは昔から今もずっと生きていて、音楽室に忍び込んではピアノを弾いてるんだ。天才的な曲作りは人間じゃないから、ってほうがしっくりくるだろ」

「いや、そうかなぁ。っていうか、それなら別にもっと大きなコンサートホールとか、いくらでも良い場所ってある気がするけど。なんで学校の音楽室なんだよ」

「それはきっと、学校の肖像画が、宇宙と行き来するために便利だから、だよ」

「無理があるよ」


 四原の怪異総宇宙人論はつねに強引だが、今回の考えはいつにも増して、強引に思えた。この時はそんなふうに考えてはいなかったのだが、もしかしたら前回のトイレの花子さんの一件があって、彼なりに何か思うところがあったのかもしれない。


「納得できないなら、一緒に聞きに行こうか。いままでだって、そうだったじゃないか。僕たちは」


 トイレの花子さんの一件を暗にほのめかすように、四原が言う。何のことか分かっていない六風が、また首を傾げ、そして言った。


「行ってもいいけど、たぶんベートーベンには出会えないと思うよ。もうその噂は古いから」

「古い?」

 と今度は四原が首を傾げる番になった。四原と同じ疑問を僕も持ったので、同じ仕草になっていたはずだ。


「うん。これ、水川先生から前に聞いたんだけど……」

「水川先生?」

「うん」

「あのひと……」僕は思わず、ため息をついてしまった。「『オカルトなんて信じない』って言うくせに、こういう話、詳しい話よな」

「山岡くんも、何か水川先生から何かそういう話、聞いたの?」

 ちらり、と四原を見て、「あぁ。ちょっと前に、色々な都市伝説の話を教えてもらったんだ」と答えた。トイレの花子さんの話をする気にはなれなかった。すこし無理があるかな、と思ったが、ふーん、と六風は流してくれた。


「それよりベートーベンがもう古い、って話だよ」と四原。

「ベートーベン自体が古い、って話じゃないよ」と四原の言葉に、六風が笑う。「まぁ、ベートーベンは古いひとだけど。ベートーベンの幽霊の話は、ね」

「宇宙人だ、幽霊じゃなくて」

 と、四原が話の腰を折るように、さえぎった。いまはそんなのどうでもいいだろ、と僕が四原に言うと、彼が拗ねた表情を浮かべる。


「はいはい、宇宙人宇宙人。……で、話を戻すけど、いまはピアノを弾く女の子の霊のお話なんだ。五年くらい前に、死んだ女の子の。年はいまの私たちと同じくらいの年齢なんだって。確かひとつ上だったかな」

「うちの学校の子?」

「もちろん。交通事故で死んだ女の子らしいよ。彼女のお母さんはピアニストで、ピアノの英才教育を受けてた、って。物静かな子な印象、って先生が言ってた。水川先生が担任をしてたクラスの子なんだって。それまではベートーベンの怪談が、うちでは有名だったんだけど、彼女が死んでからはもう、音楽室の怪談と言えば、この子の話になったから。だからベートーベンはもういないんだ。四原くんなら知ってる、と思ったのに、ちょっと意外」

 その言葉を受けて、僕は純粋な疑問を口にする。


「新しい怪談が出てくると、古い怪談はなくなるの?」

「新しい宇宙の生命体が現れて、都合が悪いな、って逃げたのかもしれないな。ベートーベンは」

「いや、そっちの女の子は幽霊だろ」

「まぁ確かにまだ宇宙人と決まったわけじゃないから、保留してる」四原は宇宙人説が捨て切れないようだった。「……で、どんな子だったんだ」

「あぁ、うーん……いじめられてた、って聞いた。元々は仲の良かった女の子から」

「いじめ? ……交通事故ってさっき言ってたけど、もしかして」


 自殺、とはっきり言葉にするのは、ためらってしまう。


 六風にはそれだけで伝わり、


「実際のところは水川先生にも分からなかったみたいだけど、死んだその子と同じクラスだった子たちの中には、そう考える子もいたんだって」

 と言った。


「そのクラスで何があったのか、詳しく知りたいな」

「じゃあ、私よりも水川先生に聞いたほうがいいと思う。私だって、そんなに詳しいわけじゃないし」

 そんな話になって、僕たちが向かったのは職員室へ向かうことにした。


「水川先生」

 と職員室に入って、四原が水川先生を呼びかける。


「おぉ、どうした。四原に山岡に、六風まで」

「実は音楽室の怪談について聞きたくて。女の子の幽霊のことです。色々と教えてください」


 四原が結構大きな声で言うと、慌てたように水川先生が周りを見る。他の先生たちの視線がこっちに集まって、僕もそのまなざしが怖くなったのを覚えている。六風も同じような表情を浮かべていた。言ってはいけないことを言ってしまった、と。平然とした顔をしていたのは四原だけで、水川先生も困った顔をしていた。


「あぁ、ちょっとここではやめようか」

 と苦笑いを浮かべながら、先生が僕を連れて向かったのは体育館だった。音楽室に連れて行かれる、と思っていたので、ほっとした記憶がある。


「音楽室じゃないんですね」と僕が聞くと、

「まぁ、音楽室であいつらの話をするのは気が引けるから」と水川先生が言う。「あと四原、他の先生の前では禁句な」

「なんでですか」

「それは、これがとても繊細な事情をはらんだ問題だから、だよ」

「あの、先生」と僕は先ほど気になった言葉について聞いてみる。「あいつら、って誰のことですか。……その、音楽室の幽霊の子、と」

「あんまりそうやって茶化すんじゃないぞ。幽霊なんていないんだから、な」


 水川先生は幽霊やオカルトの類を一切信じていない。四原とは対極にいるような先生だ。なのに、水川先生は意外と四原と仲が良いから不思議だ。そしてときおり、どこか対等のような雰囲気になるのも、不思議と言えば不思議だった。


「います」

「いない」

「います」

「いない」

「います、って」

「いない、って」

「だから、います、って」

「だから、いない、って」

 と、ふたりの本題から逸れたやり取りがはじまりそうになったので、「音楽室の話、聞かせてください」と伝える。


 水川先生が後頭部を掻き、はじめる。

「あぁ、塚村と三好のことだったな。死んだふたりの児童の名前だ」


「ふたり?」

「そうだ。あの一件で死んだ児童はふたりいる。片方は自殺で、もう片方は事故だ、と言われている」

「言われている?」

 引っ掛かったように、六風が言った。六風もそこまで詳しい事情を知っているわけではないみたいだ。


「なんて言ったらいいかな……とりあえず順を追って話そう」と言って、水川先生は音楽室の怪談ができあがるまでの経緯を話してくれた。



 ここからはその時の先生の話をもとに、僕がある程度、話をまとめたものだ。塚村さんと三好さん以外の本名について、水川先生は教えてくれなかった。後で知ることに名前もあるのだが、この段階では仮にTという名前にしておこう。もうひとり主要な登場人物がいる。


 話はいまから五年前、当時の六年生のクラスでそれは起こった。彼女たちは僕たちが水川先生に聞きに行った時点では、高校生になっている年齢だ。最初に死んだ女性は、塚村怜奈という女子児童で、色白で穏やかな雰囲気が印象的だったそうだ。ピアノが上手で、すこし人見知りな女の子だった、というのが水川先生の評価だ。自分から積極的に発言するタイプではなく、グループで集まっているとニコニコと話に耳を傾けている性格だったらしく、周囲から嫌われるような女子ではなかったみたいだ。水川先生の児童に対する評はある程度、信頼してもいい、と僕は思う。


 ピアノ教室に通っていた彼女は、お嬢様のような雰囲気もあったが、特別裕福な家庭だったわけではなく、それでもピアノ教室で一番演奏の上手かった彼女を、両親は多少無理してでも、通わせていたようだ。将来はピアニストに。そんな想いもどこかにはあったのかもしれない、と水川先生はすこし遠い目をして言った。


 そんな塚村さんには幼馴染で、ずっと仲の良かった女の子がいた。それが三好幸だ。三好さんは、塚村さんとは逆に、裕福な家庭の子どもで、母親は塚村さんの通っていたピアノ教室の先生でもあった。だから当然、と言っていいのか分からないが、三好さんも母親からピアノを教わっていて、他の児童たちとは違い、彼女にはかなりのスパルタだったそうだ。それでもあまり三好さんはあまり上達せず、母親は事あるごとに塚村さんと比較するようになったらしい。


 例えば僕の母親が、四原と僕をつねに比較してきたとしたら、やはり良い気はしなかっただろう。きっと嫌な気持ちになったはずだ。だからまったく三好さんの気持ちを理解できないわけではないが、だからと言って三好さんの行動が許されるわけではないし、三好さんの行動が悲劇の引き金を引いてしまったことは間違いない。


 いつも一緒にいた相手を避けはじめた。いわゆる、無視、というやつだ。

 親友と思っていた相手の行動を、塚村さんは唐突に感じたはずだ。いやもしかしたら予感は抱いていたのかもしれない。その辺の細かい心の動きまで、僕には分からない。分かるとしたら、それは塚村さんくらいだ。


 無視。ただ無視をするだけだったなら、こんな結末にはいたらなかったはずだ。三好さんは塚村さんの悪口を陰で言うようになり、それで流れた悪評が塚村さんを苦しめるようになり、彼女は孤独に過ごすことが多くなった。


 そんな塚村さんが交通事故で死んだ。

 警察の判断は事故だった。それは間違いなかったと思う、と水川先生は言った。だけど学校は警察ではない。事実ではないことが共有され、事実となってしまうことがある。塚村さんは事故ではなく自殺で、自殺に追いやったのは、いじめていた三好さんだ、ということがクラス内での共通認識になった。


 そしてクラスメートたちの三好さんへの、塚村さんに対して行われたものの比ではない執拗な攻撃がはじまり、三好さんは命を絶った。


「『因果応報だよ』なんて言う児童の親もいたが、俺は本当にそうかな、ってそれを聞いた時、思ったよ。だってそれなら……、あぁいや、止められなかった俺に、何も言う資格はないんだけどな」

 と最後に水川先生は話を締めくくった。


 僕はこの話をまとめる時、できる限り自分の感情を混ぜないようにした。水川先生にも水川先生なりの苦悩があった、というのは、話を聞いてるだけでも分かったが、そのあたりも織り込まないようにした。想像するだけで強烈な絵面が浮かび上がってきて、おかしくなりそうになるからだ。誰もが心に最低でも一度は抱えたことのある身近な問題だからこそ、客観的には見れず、自分事に置き換えてしまうからだ。


 そして置き換えてはいけないことを、僕はこの後に起こる出来事から知ってしまっている。


 水川先生と話を終えた後、四原が、

「音楽室に行ってみよう」

 と言った。


「あっ、ごめん。私、ちょっといいや。今日は帰ろう」

 と僕が断るよりも先に、六風が告げた。たぶん僕と六風は同じ気持ちだった、と思う。水川先生の話が想像していたよりもヘビーで、聞くんじゃなかった、という後悔があったのだ。


 四原はすこし納得のいかない顔をしていたが、六風の『お願い』という表情に根負けしたのか、ため息をついて、「分かった」と言った。


 校舎を出ると、逢魔が時という言葉が似合う緋色の光景が広がっていた。

 いきなり僕の耳に届いたのは、『月光』だった。

びっくりして僕は思わず音楽室がある位置を見上げた。僕の行動を不思議そうに、ふたりが見ている。つまりふたりには聞こえていなかった、ということだ。


 聞こえないのか、と言いたくなって、慌ててやめた。

 もし伝えてしまえば、間違いなく四原は話に乗っかってくるはずで、そうなれば、空気を読むタイプの六風は仕方なく一緒についてくるだろう。さすがにそれは可哀想だ、と思ったのだ。


「あっ、いや、なんでも。……実はちょっと忘れ物をしちゃって。きょうはひとりで帰るから、先に帰っちゃって」

「えっ、いいよ。待ってるから」と六風。

「いいから、いいから」とすこし強めに言って、僕はふたりを先に帰らせた。四原の表情を見ていると、察しているのかもしれない、と不安はあった。だけど付いてくる様子はなかったので、ほっとする。


 音楽室まで向かう途中、僕は誰とも会わなかった。それがとても寂しかったのを覚えている。窓越しに見える歪んだ夕闇が、僕にしか聞こえない音色が、たったひとりの僕を心細くさせた。


 音楽室の前に立ち、まだ鳴り止まない『月光』を受けて、扉を開けるかどうか、僕は逡巡していた。


 音楽室に僕が入れたのは、決心がついたからではない。

 扉が勝手に開いたからだ。僕を誘うように。入らざるをえなくなった。

 ひとりの少女がピアノを弾いていた。はじめて見る少女の顔は、どこか寂し気だった。僕が近寄ると、靴音に気付いたのだろう。彼女が弾いているのか弾いていないのか分からないような指を止めて、僕を見る。そこではじめて僕に気付いたみたいだった。だとしたら、彼女が意識的に扉を開けてくれたのではないだろう。


「あなたは?」

 彼女が僕に近付いてくる。僕よりも背は低いが、女の子の中ではすこし高めの身長だ。彼女が塚村さんなのだろうか。だとしたら幽霊ということになる。


「山岡です。ここの五年生の」

 彼女は別に、僕の名前が知りたかったわけではないはずだ。だけど僕は律儀に自己紹介をしていた。彼女も、

「別にそういうことが聞きたいわけじゃないんだけど、な」

 とちいさく笑う。


「音楽が聞こえてきたから」

「そっか。これのこと」

 止まっていた音楽がまた鳴り出す。ピアノのところにはもう、誰もいないのに。鍵盤は誰の手も借りずに、勝手に動いている。


「うん」

「あれ、あんまり怖がってないね。怖くないの?」

「怖いよ。でもはじめてじゃないから」

 その答えが彼女の興味を惹いたようだ。


「幽霊が視える、ってのも大変だね。私は生きてる頃、幽霊なんて一度も視たことがなかったから、ちょっと羨ましいかも」

「あんまり楽しいことじゃないよ。……で、その、きみが塚村さん?」

 そこではじめて、彼女は驚きの表情を浮かべた。


「私のこと、知ってるんだ」

「うん。きょう知ったばかりだけど。きみはこの音楽室の怪談として、有名になってて。担任の水川先生から、きみのことを教えてもらったんだ」

「へぇ、私、音楽室の怪談で有名になってるんだ。ちょっと嬉しいな」

「嬉しい?」

「うん。別に皮肉じゃないよ。死んで忘れられるより、覚えていてもらえるほうが嬉しいでしょ。水川先生も私のことをちゃんと覚えてくれているみたいだし。まぁ性格的に、絶対、幽霊なんて信じていないだろうけど。私、結構、好きな先生で。……で、どんな話をしてくれたの、先生は」


 僕は水川先生の話を、塚村さんに語り聞かせた。


「ふーん。そっか、そんなふうに水川先生、思ってたんだ。あれだね。誰が見ているかで、全然見ている景色も違ってくるんだね」

「間違ってるの?」

「ううん。起こったこと自体は合ってるし、水川先生、子どものことよく見てたんだなぁ、とも思うよ。でもやっぱり私の見ていた景色とは全然違う、かな」

「景色、って?」

「聞きたい? 結構、長い話になっちゃうかもしれないけど」


 僕が頷くと、塚村さんが大きくひとつ、息を吐いた。

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