人生最大の決断 part① 俺が選ぶべきは華絵か琴葉か

春風秋雄

人生最大の決断を迫られた

人生には大きな決断を迫られるときがある。Aの道を行くのか、Bの道を行くのか、その選択によって人生が大きく変わる。今俺は、まさにその選択に迫られていた。


俺の名前は谷川良治。32歳の独身だ。この地域では一番の老舗料亭“くすのき”で18歳のときから板前の修行をし、親方の次のポジションである次板にまでなった。若くして次板になれたのは、この店で修行した板前は独立して自分の店をもつ人が多いので、俺の先輩たちは次々にいなくなり、いつの間にか俺がこの店ではベテランになってしまったのが大きい。とは言っても、俺は腕には自信があった。刺身を受け持つ刺し場を任されるようになった頃から、俺の包丁さばきにはお客さんも喜んでくれていた。そして煮方を任された頃には、味に絶対的な自信を持てるようになり、俺もいずれは自分の店を持とうと考えていた。

3年くらい前に“くすのき”に新しい仲居さんが入ってきた。華絵さんといった。“くすのき”と同じ地域のはずれにある、小さな料亭“華菱”の娘さんだ。将来“華菱”の女将さんになるにあたって、“くすのき”の接客を学ぶために修行できたということだった。当時華絵さんは24歳で、それほど美人ではないが、愛嬌のある女性だった。俺は華絵さんとすぐに仲良くなった。弟弟子で煮方の藤川学も華絵さんのことを気に入っていたようで、猛烈にアタックしていたようだが、華絵さんは俺を選んでくれ、俺たちは恋仲になった。休みの日には映画を観に行ったり、遠くの料亭に勉強がてら食事に行くこともあった。華絵さんは一人娘で、先々は婿養子をとって“華菱”を継ぐことになっていたので、俺の気持ちの中では、華絵さんと一緒になり、小さくても一国一城の主になる夢を見ていた。


華絵さんが“くすのき”での奉公を予定通り3年で辞め、“華菱”に戻ったのを機会に、俺は華絵さんとの結婚を具体化しなければと思い、そろそろ親方に“くすのき”を辞めることを告げなければいけないなと思っていた矢先、親方から話があると呼び出された。

親方の部屋に行くと、女将さんも一緒に並んで座っていた。

「良治、お前“くすのき”に来て何年になる?」

「もう14年になります」

「そうか。もうそろそろ、自分ですべて動かせる店が欲しいと思っているのではないか?」

「親方、そのことなんですが…」

「まあ待て。良治、お前この“くすのき”を継がないか?」

俺は一瞬何を言われたのかわからなかった。

「お前の板前としての腕は俺も認めている。だから、うちの琴葉の婿養子になって、この店を継いでほしいのだ」

琴葉お嬢様は“くすのき”の一人娘だ。確か年は華絵と同じで27歳だと聞いていた。将来は当然婿養子をとって“くすのき”の女将になるのだろうと思っていた。しかし、その婿養子に俺がなるなどといった大それたことは考えてもみなかった。どこかよその店から腕利きの板前を引き抜いて、婿養子に迎えるものだと思っていた。第一、俺は琴葉お嬢様と顔を合わせることはあっても、まともに話すらしたことがない。琴葉お嬢様は一流料亭の娘さんだけあって、小さい頃から様々な習いごとをして、礼儀正しく、凛とした女性だ。容貌も美しく、廊下ですれ違ってもまぶしくて、まともに顔を見たことはほとんどなかった。そんなお嬢様と俺が釣り合うはずもないので、俺がお嬢様の婿さんになんて、想像すらしたことがなかった。それより何より、俺には華絵がいる。ここはキッパリと断らなければと思って口を開きかけた時、先に女将さんが口を開いた。

「良治と華絵さんが良い仲だということは承知しているよ。承知したうえでお願いしているんだ。実は琴葉はずっと前から良治のことが好きだったみたいでね。婿養子をとるなら良治以外に考えられないと言っているんだ」

お嬢様が俺のことを?

「そうなんだ。婿養子が良治でなければ、“くすのき”は継がないとまで言っている。代々続いた“くすのき”を俺の代でつぶすわけにはいかんから、良治、なんとかお願いできないか」

「良治、華絵さんには本当に申し訳ないと思うけど、よく考えてごらん。小さな料亭の“華菱”の主になるのと、代々続いた一流料亭の“くすのき”の主になるのと、どちらが板前にとって幸せか。返事はすぐでなくていいから、考えてくれないかい」

俺はその場で断ることが出来ず、親方の部屋を出た。


大変なことになった。俺はどうするべきなのだ。華絵のことは好きだ。彼女と一生添い遂げたいという気持ちに変わりはない。しかし、“くすのき”の親方になるという話は、板前にとって途轍もなく魅力的な話であることは間違いない。板前である以上、多くのお客に、しかも舌の肥えたお客に「美味しい」と言ってもらいたい。“くすのき”と“華菱”では、絶対的な客数と客質がけた違いだ。この地域の板前であれば、“くすのき”の花板といえば誰もが羨望の目で見る。そして、琴葉お嬢様の顔が浮かんだ。あんな綺麗な人と、毎日寝床を同じにすることができるなんて、男としては夢のような話だ。

俺は、すぐに断るつもりだったが、考えれば考えるほどどうするべきか答えが出なくなった。


それから数日後に、女将さんが俺に用事をいいつけた。女将さんの親戚の家に行って、料理を作ってほしいとのことだ。そこの主の還暦の祝いらしく、主だった親戚が集まるということだった。本来は女将さんも出席しなければいけないが、お店があるので出かけられず、代わりに琴葉お嬢様が女将さんの代理として行くことになったから、一緒に行ってほしいということだった。準備の日数もそれほどなかったので、俺は急いで献立を考えた。“くすのき”の板場と違って、一般家庭の台所を使うので、あまり凝った料理はできない。それでも御目出度い料理をと考え、女将さんに献立を見せた。女将さんは納得して、必要な食材はその親戚の家に直接届けてもらうよう手配すると言ってくれた。

当日、琴葉お嬢様は着物姿だった。俺は親戚の家の場所を知らないので、お嬢様について行くしかない。

電車に乗り、お嬢様は座ったが俺はお嬢様の斜め前で吊革につかまって立っていた。

「良治さん、座って下さい」

お嬢様はそう言って自分の隣に座るように促した。

「いや、私はこのままで結構ですので」

「何言っているのよ。これから大切なお仕事が待っているのだから、今から疲れてはいけないでしょ」

そう言われて俺は、おずおずとお嬢様の隣に座った。俺の胸はドキドキ鳴っている。

「親戚の家には30分程度で着きますからね」

「はい」

「今日はどのような献立にしたの?」

俺はひと通りの献立を説明した。

「楽しみにしているわ」

お嬢様にそう言われ、改めて俺は気を引き締めた。


還暦のお祝いは無事に終わった。料理は大変喜んで頂いたようで、俺はホッとした。帰り際に主の奥さんから御祝儀を頂いた。後で中身を確認すると、思った以上に入っていた。俺はこれで華絵に何か買ってあげようと思った。

帰りの電車の中で、お嬢様が俺を労ってくれた。

「今日はご苦労様。皆さん美味しいと喜んでいたわよ」

「ありがとうございます」

「この前父から婿養子の話を聞いたと思うけど、考えてくれた?」

「えーと…」

「いいの。ゆっくり考えてくれれば。華絵ちゃんのこともあるだろうし」

華絵のことをお嬢様は知っているのか。

「私は、華絵ちゃんのことを忘れてとか言うつもりはないから。良治さんの心の中にいつまでも華絵ちゃんがいても構わない。ただ私の隣にずっといてくれたら私は幸せだから」

俺はこのお嬢様の言葉に、ひた向きな気持ちを感じた。そして、その横顔は、やはり美しかった。


俺は、自分一人では抱えきれず、つい華絵に事のあらましを言ってしまった。

「良治さんは迷っているの?」

「迷っているというか、信じられない話だったので戸惑っているだけ」

「それを迷っているというのよ」

そうなのか。

「良治さんは、お嬢様と一緒になって、“くすのき”の親方になるのが良いと思う」

俺は華絵からそんな言葉が出て来るとは思わなかったので、驚いた。

「それは本気で言っているのか?」

「本気よ。良治さんが私のことを好いてくれているのは充分わかっている。でも“くすのき”の親方という魅力も捨てきれないのでしょ?そんな気持ちで私と結婚しても、いつか後悔するときがくる。後悔まではいかなくても、私と結婚せずにお嬢様と一緒になっていたら、今頃どうなっていたのだろうと考える時がくる。私は良治さんと暮らしながら、今頃後悔しているのではないだろうかと、いつもビクビクしながら暮らさなければいけない。私はそんな生活は嫌だもの」

「俺はそんなことは考えないよ」

「今はそう思っていても、人生は楽しい事ばかりではないから、辛い事や思うようにいかない事があったとき、必ず良治さんはそう考える。だから、私たち、もう別れましょう」

華絵はそう言って去って行った。俺は引き止めるべきだと思いながらも、何故か体が動かなかった。


琴葉さんとの祝言は盛大に行われた。披露宴の料理はもちろん“くすのき”の板前達が振舞った。俺の隣で琴葉さんはとても幸せそうに微笑んでいた。

お屋敷の離れに俺たちの新居が与えられた。俺が正式に琴葉さんとの結婚の承諾を親方に伝えてからも、特に二人でデートをすることもなく日々は流れ、親方と女将さんが決めた日取りで祝言を迎えた。だから、本当の意味で琴葉さんと二人きりになるのは初めてで、正真正銘の初夜だった。

「良治さん、ふつつかな嫁ですが、どうか末永くよろしくお願いします」

琴葉さんが寝床の横に正座し、寝間着の浴衣姿で丁寧に頭を下げた。

「こちらこそ、よろしくお願いします」

俺もつられて頭を下げる。

琴葉さんが電気を就寝灯にして、布団の中に入った。俺もその横に横たわり、琴葉さんの顔を見る。薄明りの中で琴葉さんの顔がほてっているのがわかった。それを見た瞬間に俺はたまらず琴葉さんを抱きしめた。

初めての夫婦の交わりの中、琴葉さんは涙を流した。

「どうしました?辛いですか?」

「いいえ、嬉しくて。良治さんとこうしていることが本当に嬉しくて・・・」

俺はそれを聞いて、 “くすのき”を守っていく以上に、琴葉さんのことを大切にしていかなければいけないと思った。


俺が結婚して2年後に、煮方を任せていた藤川学が店を辞めた。俺が花板になったら、藤川を次板にしようと思っていたのでショックだった。何かと俺にライバル心を燃やしていたやつなので、俺がこの店を差配するようになったら働けないと思ったのかもしれない。

ところが、藤川学が辞めて1年後に、学は華絵の婿養子になって“華菱”に入ったと聞いた。俺は驚いた。確かに学は華絵のことが好きで、ずっとアタックしていた。“華菱”としても俺が婿に入らないと決まれば、誰か他の板前を婿養子に迎えなければいけない。しかし、よりによって藤川学とは。俺は終わったことだと自分に言い聞かせるが、言いようのない嫉妬心にかられた。

学が“華菱”に入って半年ほど経った頃に、板場で学と仲が良かった板前が同僚と話している声が聞こえてきた。どうやら“華菱”は大きな借金を抱えているらしく、経営は大変なようだ。このままでは店はつぶれるかもしれないと学がぼやいていたということだ。そうだったのか。華絵からは客足は良くないとは聞いていたが、大きな借金があるとは聞いていなかった。ひょっとしたら華絵も知らなかったのかもしれない。俺は“華菱”に婿に入らなくて正解だったのだろうか。しかし、そういう状況を聞けば華絵のことが心配になる気持ちもあった。相手が学というのは気に食わないが、どうか華絵には幸せになってほしいと願った。


俺が“くすのき”に婿入りして13年が経った。子供も二人いる。下の子は男の子で、親方も女将さんも跡取りが出来たと喜んでくれた。親方は2年前に引退して隠居生活をしている。それにともなって女将さんもすべての仕事を琴葉に任せ、今は琴葉が女将として店を切り盛りしている。板場は俺の思うように動かせたので、やりがいがあった。俺は暇を見つけては、新しい料理の試作に取り組んでいた。“くすのき”は有名店なので、名前だけでお客が来てくれるが、出す料理に飽きられたら、いつかは衰退する。そのために、今の時代に合った新しい品も考えていかなければいけない。いくつか考えた品をお客に提供してみたが、評判は上々だった。

俺は心底幸せだと思った。あの時、人生をかけた選択は間違いではなかったのだろう。あの時、親方の頼みを断って華絵と一緒になっていたら、俺の人生はどうなったのだろう。そう考えた時、華絵は今頃幸せなのだろうかと気になった。学が“華菱”に入って10年くらい経つが、借金が減ったのかどうかはわからないが、お店は何とかやっているようだ。学は俺が次板にしようと思っていたくらいだから、板前としての腕はそこそこある。今では学に対しての嫉妬心はそれほどではなかった。逆に頑張って華絵を幸せにしてやってほしいという気持ちが強い。華絵のことを気にかけるのは、あんな別れ方をしたからというのもあるが、俺は今でも華絵のことが好きだった。琴葉は結婚する前に俺の心の中にいつまでも華絵がいても構わないと言ってくれた。俺はその言葉に甘えているのかもしれない。本当は綺麗さっぱり心の中から華絵を消し去らなければならないとは思っている。しかし、人の気持ちはそんな簡単なものではない。せめて、その気持ちを表に出さないようにだけ気を付けていた。


今年の秋の長雨はひどかった。先日の台風はこの地域でもかなり被害が出たようだ。幸い“くすのき”は高台にあるので事なきを得たが、低い土地の方では浸水の被害が出ているようだ。そんなとき、板場で学と連絡を取り合っている板前が話している声が聞こえた。“華菱”が床上浸水の被害にあって、店を閉めているということだった。改修工事をしなければいけないが、天災の場合、保険金もそれほどおりないようで、借り入れをしないと改修費が出ないが、どこの銀行もお金を貸してくれないらしい。俺は華絵のことが心配になってきた。かと言って、お金のことは俺にはどうしようもない。“くすのき”の金勘定はすべて女将である琴葉が握っている。さすがに琴葉に相談する訳にもいかず、俺は何も出来ない自分を歯がゆく思うばかりだった。


台風から2か月ほどした頃に、いきなり華絵が“くすのき”にやってきた。華絵は琴葉を訪ねてきたが、琴葉は俺にも同席するように言った。華絵と会うのは別れて以来だった。

「良治さん、いえ、親方、大変ご無沙汰しております」

俺が二人に遅れて後から部屋に入って座るなり華絵が丁寧に頭を下げた。華絵は当時に比べ少しふくよかになっていた。その分女将としての貫禄もついたような気がする。

「お元気そうでなによりです」

俺がそう言った横で琴葉が華絵に尋ねた。

「それで改修工事は順調に進んでいるの?」

改修工事をしているのか。どうやらお金の工面は出来たようだ。

「お陰様で、来週からお店は開けられそうです」

「そう、それは良かったわ」

「お借りしたお金は、少しずつお返ししますので、ありがとうございました」

お借りしたお金?どういうことだ?ひょっとして“くすのき”が“華菱”に改修費を貸したということか?

「そうだ、華絵ちゃんに渡したい物があるから、ちょっと待っていて」

琴葉はそう言って部屋を出て行った。

「琴葉が華絵にお金を貸したのか?」

俺は思わず華絵に聞いた。

「良治さんはご存じなかったの?うちが修繕費に困っているのを聞いたらしく、いきなり琴葉さんがお見えになって、改修費に使ってと言って、1千万円の小切手を渡してくれたの」

「そうだったのか」

「琴葉さんは、無理やり良治さんを奪ってしまって申し訳なかったと謝って下さいました。もう昔のことですからと言ったのですが、良治さんの心の中にはいまだに華絵ちゃんがいる。それを感じるたびに申し訳ない気持ちになるのだと。でも“くすのき”を守るためにはどうしても良治さんの力が必要だったし、何より琴葉さんが良治さんを好きになってしまったから、親方と女将さんにお願いしてしまったとおっしゃっていました。この程度で罪滅ぼしができるとは思っていないけどと言って、小切手を渡してくれたのです」

琴葉がそんなことを。俺は自分の気持ちは表に出さないよう努めていたはずだったが、琴葉には知られていたのか。

「私、あの時良治さんを恨みました。いくら“くすのき”の後継者という話が来たからと言って、どうしてすぐに断ってくれなかったのって。私への思いはその程度だったのって。でも、今回は良治さんに感謝しています。今回の台風は避けられなかったことです。良治さんと一緒になっていたら、資金繰りがつかず、“華菱”は暖簾をおろすことになったでしょう。それを今回は琴葉さんが救ってくれました。それは良治さんが琴葉さんと一緒になったからです。結局、良治さんは私でなく、“くすのき”を選んだことで、こうやって私を救ってくれたのです」

あの時華絵を捨てた俺が、巡り巡って今回華絵を助けたということか。

琴葉が戻って来た。

「浸水被害で掛け軸もダメになったでしょう?よかったらこれを使って下さい」

琴葉はそう言って1本の掛け軸を渡した。それは親方が大事にしていた掛け軸の中の1本だった。


“華菱”の営業が再開されるにあたって、問題が発生した。板前の何人かが自宅が水害にあい、県外の親戚のところに避難しているため、しばらく働けないということだった。琴葉からそのことを聞いて、俺は琴葉と相談し、“くすのき”から二人、しばらく“華菱”の手伝いに出させることにした。そして初日だけ俺も同行して手伝うことにした。

“華菱”に行くと、学が俺の顔を見て恐縮した。“くすのき”から手伝いが来ることは聞いていたが、まさか俺まで来るとは思っていなかったのだろう。

「学、今から一品だけ料理を教えてやるから、よく見ておけ。これをお前が作れるようになれば、“華菱”の目玉になるかもしれない」

学の顔が引き締まった。

「いいか、言葉では説明しない。一度しか作らないから、よく見て覚えろ」

俺はそう言って、試作の品の中で、まだお客にも出していない、一番の自信作を作り始めた。

学がこの料理を覚えて、“華菱”の目玉の献立になってくれればいいなと思う。華絵、これがお前にしてやれる、俺に出来る唯一の罪滅ぼしだ。

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