あなたはわたし
「わたしに……?」
私は今にもくちづけしてしまいそうな距離の少女に聞く。
「ええ。あなたに。」
少女は涙を流していた。
美しい、朝露のように清らかな涙を。
「キスを」
私たちはごく自然に、当たり前のように、
生まれた時からそうしているように、
唇を重ねた。
「逢いたかった……私も。ずっと、ずっと」
私は泣いていた。
孤独に切り裂かれた体が、心が、一瞬にして癒えてしまっていた。
「泣かないで、美郷。」
二度目のキスを交わすと、私たちは同じタイミングでこう言った。
「愛しているわ、美郷。」
to be continued........
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