友達に催眠術をかけられて意識がなくなっている間に破局して彼氏を盗られていた女 後編
何が何だか分かっていないまま私は家に帰る。そして私は部屋に入る。
「え?…何で私の部屋が変わっているの!何で私の部屋の物が無くなっているの!何で男くんとの思い出の品が無くなっているの!一体どうなっているのよ!」
私は叫んだ。男くんとの思い出の品が私の部屋から無くなっていたのだ。そんな私の声を聞いて入ってきた母さんがその疑問に答える。
「どうしたのよ女。あんた男くんと別れて男くん関係の物売ってたじゃ無い。」
「え?」
「本当、一体どうしちゃったのかしら。すぐにご飯だからさっさと風呂に入りに行きなさいよ。」
そう言って母さんが部屋から出ていく。私が何が何だか分からなかった。
「私が男くんと別れた…?私が自分で男くんとの思い出の品を捨てた…?」
この現状は全て自分の手でやったと言われて震える。何でこんな事になっているのか女友達ちゃんに教えて貰おうと連絡しようとしたら…。
「何で!?何で男くんの連絡先がないの!?電話だけじゃない!チャットも!ディスコードも!何で男くんの連絡先だけが無くなっているの!?」
私は発狂して気絶した。そして目を覚ましたのは次の日の朝だった。
私は学校に急ぐ。女友達にこの1週間私が何をしていたのかを聞く為に、そして男くんとの関係が変わっていないのかを確かめる為に。
そんな私の目に飛び込んできたのは男くんと女友達ちゃんが手を繋いで登校している光景だった。私は2人の前に立ち大声で怒鳴った。
「2人とも何をしているのよ!男くん!貴方は私の彼氏でしょ!女友達ちゃん!貴女私が男くんと付き合っている事を知ってて何でそんな事を!」
すると男くんは震え出した。男くんの手を握った女友達ちゃんは怒りの表情になって怒鳴り返してきた。
「何をしているのよはこっちのセリフよ!忘れたの!?あんた男くんの事をこっ酷く振ったじゃない!何が「男くんは本命と付き合う為の金蔓」よ!あんた男くんの事をそんな風にと思っていたの!?
男くんは傷ついていたわ!それを私がケアしていたのにどの面下げて私達の前に出て来て怒鳴ったのよ!」
女友達ちゃんの怒鳴りとその内容に頭が真っ白になる。
私が男くんの事を金蔓と言った?私には本命が居る?知らない!私そんな事思ったこともない!私が意識を失ってた1週間で何が起きてたと言うの!?
「ほら、あんたの本命が来たわよ。そいつと精々仲良くやってなよ。
そして私があんたの代わりに男くんを支えるから。もう近づかないでよね。」
そう言って女友達ちゃんが男くんと手を繋いで学校へと歩き出す。その時、女友達ちゃんが私を嘲る様な笑顔で私を見て来た。
私は女友達ちゃんに嵌められたんだ。女友達ちゃんは催眠術で私から男くんを盗ったんだ。
ああ、許せない。私から男くんを盗った事が許せない。
「絶対に許さないからなァァァ!このクソ女がァァァ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます