第182話 てめえ! 誰の頭がパーティーピーポーだって!?
スケリトルドラゴンが力尽きてカードになれば、鬼童丸に大量のシステムメッセージが届く。
『アビスドライグがLv86からLv92に成長しました』
『アビスドライグの【
『リビングフォールンがLv90からLv96に成長しました』
『ビヨンドカオスがLv70からLv82に成長しました』
『ヨモミチボシがLv88からLv94に成長しました』
『イミテスターがLv72からLv84に成長しました』
『イミテスターの【
『ミストルーパーがLv72からLv84に成長しました』
『ミストルーパーの【
『ダイダラボッチがLv70からLv82に成長しました』
『ダイダラボッチの【
『ベキュロスがLv66からLv80に成長しました』
『ベキュロスの【
『メディーパがLv62からLv76に成長しました』
『ウルキュリアがLv1からLv40に成長しました』
『ウルキュリアの【
『ウルキュリアの【
『スカルレギオンとスケリトルドラゴンを1枚ずつ手に入れました』
システムメッセージが終わったところで、鬼童丸は従魔達が新たに会得したアビリティについて調べる。
ミストルーパーの【
ダイダラボッチの【
ベキュロスの【
触れるだけで敵を猛毒にするだけでなく、攻撃に当たればダメージも受けるから【
アビリティチェックのついでに、先程の戦闘で従魔達が強くなったからアビリティチケットで従魔達に有用なアビリティを会得させられないか調べてみる。
(…残り1枚はリビングフォールンに決まりだな)
鬼童丸がそのように判断したのは、リビングフォールンが【
【
【
それから、鬼童丸はアンデッドモンスターのカード一覧を見てイミテスターとメディーパ、スカルレギオンの
当初はアビスドライグが戦えない時の
そうであるならば、
強力なアンデッドモンスター3体の
新たに誕生したアンデッドモンスターは、肌が青白くて咥え煙草をした修道女と呼ぶべき外見だった。
見た目に騙されてはいけないと思い、鬼童丸はそのステータスを確認し始める。
-----------------------------------------
種族:メディスタ Lv:1/100
-----------------------------------------
HP:6,000/6,000 MP:6,000/6,000
STR:5,800 VIT:6,200
DEX:6,200 AGI:5,800
INT:6,000(+200) LUK:6,000(+200)
-----------------------------------------
アビリティ:【
【
【
装備:十字棍イミテト
備考:なし
-----------------------------------------
(VITの高い
その効果は自身が受けたダメージを強制的に倍返しする効果であり、アクティブアビリティではなくパッシブアビリティだから、メディスタを攻撃すればするだけ敵は被害を受けることになる。
少し頭の回る敵ならば、メディーパを攻撃しようとは思わないだろう。
今回の
「チッ、親人派の鬼童丸か。エンプーサの奴は失敗したのかよ」
(エンプーサが俺に仕掛けるって話は伝わってたのか。獄先派も個別に動くのを止めたってこと?)
今までは獄先派の悪魔が各々好き勝手に動いていたから、親人派はどうにか対応できていた。
しかし、獄先派が束になってくると倒しにくくなるのは言うまでもない。
それでも、目の前にいる悪魔を倒さなければいけないことに変わりはないから、鬼童丸はその悪魔を煽る。
「逆に成功すると思った? 見た目と同じで随分とおめでたい頭をしてるね」
「てめえ! 誰の頭がパーティーピーポーだって!?」
「それは言ってない」
「このアドラメレク様の羽根で作った団扇でディスコに行くなんざ許さねえぞ!」
「だから言ってないっての」
鬼童丸が真顔で突っ込んだが、アドラメレクは更に頓珍漢なことを言うものだから対処に困る。
アドラメレクは馬獣人のような見た目だが、背面から孔雀の鮮やかな羽を生やしていて目から入ってくる情報が煩い。
その上、アドラメレク自身も煩いし勘違いが激しいとなれば厄介としか言いようがない。
「ミュージックスタート!」
アドラメレクがそういった瞬間、周囲の景色が暗くなって上空にミラーボールが現れる。
「ディスコに行く気満々じゃねえか! つーか悪魔がディスコに行くのかよ!」
「俺様が行くのは良い! だがてめえは駄目だ!」
理不尽でしかない発言をするアドラメレクに溜息をつき、鬼童丸はリビングフォールンに指示を出す。
「リビングフォールン、あいつに【
「は~い。私にメロメロになっちゃえ~」
手でハートマークを作ってリビングフォールンが【
「Yes, your Highness!!」
「チョロくね?」
「フフン、私の魅力にかかればざっとこんなもんだよ。どうするマスター? 拠点に案内させる?」
「そうだな。他にも獄先派の悪魔がいる可能性もあるし、案内させて俺達の安全を確かめよう」
あっさりと魅了状態になったアドラメレクの実力は、この時点でリビングフォールンより下であることが確定した。
この場でただ仕留めるよりも手駒として操った方が楽をできるので、鬼童丸はリビングフォールン経由でアドラメレクに拠点を案内させることにする。
一度ドラクールとリビングフォールン以外を送還し、鬼童丸は再びドラクールに【
ドラクールの背にリビングフォールンと共に乗り、アドラメレクの後ろについていく。
高幡不動尊から少し離れ、動物が1匹たりとも存在しない多摩動物公園まで移動した。
鬼童丸達は拠点から少し離れた場所で着地し、ドラクールに悪魔形態へと戻ってもらう。
ここからはスニーキングミッションになるため、鬼童丸は適任な従魔を召喚する。
「
ミストルーパーに【
道中で他にも獄先派の悪魔がいることは訊き出していたから、鬼童丸はアドラメレクとその悪魔を戦わせるつもりなのだ。
その数分後、人気のない多摩動物公園で戦闘音が響き渡る。
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