第135話 計画通り
スケルトンメイジとゾンビファイター、グラッジファントムを倒したところで、鬼童丸はすぐに
続いてグラッジモンクとスケルトンメイジを素材にして
最後にシャドウグリムとゾンビファイターを
ガンガン
何度も戦闘があったけれど、ほとんどノーダメージで進められる程である。
鬼童丸が3階に繋がる階段の前に到着したら、そこにはマッデスドクターが立ちはだかる。
メスを振り回す医者のゾンビという見た目であり、武器はそれ以外に見当たらない。
コープスウルフマンをはじめとした4体のレンタル従魔で囲んで攻撃すれば、あっさりとマッデスドクターを倒せてしまった。
『コープスウルフマンがLv18からLv20に成長しました』
『グラッジライダーがLv12からLv15に成長しました』
『トゥームウォーリアがLv12からLv15に成長しました』
『シャドウスカウトがLv12からLv15に成長しました』
『マッデスドクターを1枚手に入れました』
早々に3階まで移動してから、鬼童丸はマッデスドクターを召喚する。
「
3階は捨てられた教会と呼ぶべき内装であり、3階に移動して早々に4体のイビルクロスに囲まれた。
(まだ3階なのに殺意高くね?)
まさか3階で出て来るとは思っていなかったため、鬼童丸はイビルクロスが集団になって出て来たことに苦笑した。
レンタル従魔の数が5体に対して敵が4体だから、鬼童丸は数的有利を活かす方向に舵を切る。
「コープスウルフマンは敵全体に【
【
並んで刺さっている状態からグラッジライダーが【
『コープスウルフマンがLv20からLv25に成長しました』
『コープスウルフマンの【
『グラッジライダーがLv15からLv21に成長しました』
『グラッジライダーの【
『トゥームウォーリアがLv15からLv21に成長しました』
『トゥームウォーリアの【
『シャドウスカウトがLv15からLv21に成長しました』
『シャドウスカウトの【
『マッデスドクターがLv1からLv10に成長しました』
『イビルクロスを4枚手に入れました』
(これでお馴染みの奴を誕生させられるぞ)
イベントが発表されてから今日までの間、ミニゲームのレンタルタワーで多くの
ウルピールは狼人間とダンピールのミックスと表現するのが適切であり、能力値が全体的に高いから鬼童丸の中で劣化ドラピールみたいな扱いなのだ。
ついでに言えば女型アンデッドモンスターなので、それが余計に劣化ドラピール感を強めている。
(ん? もう1つ俺の知らない
モンスター一覧をチェックしていたら、鬼童丸は練習期間中に揃えられなかったために知らなかった
使えそうだと思えば
グラッジライダーとマッデスドクター、イビルクロスの3体を
鬼童丸がマッドタウロスの
マッドタウロスと翼を生やして飛べるウルピールだけ残してトゥームウォーリアを送還し、鬼童丸は3階の攻略速度を上げる。
かなりハイペースで進んでいるからか1階で遭遇して以来、他のプレイヤーとは一度も遭遇せずに4階に繋がる階段に着いてしまった。
階段を守護するアンデッドモンスターだが、宵闇ヤミが過去に使役していたゲイザスだった。
(また難易度を上げて来たな)
ゲイザスは状態異常系アビリティが豊富であり、戦えば時間がかかるのは間違いない。
とりあえず、鬼童丸はこの戦闘において役立つレンタル従魔だけを追加で召喚する。
「
現在召喚しているウルピールとマッドタウロス、トゥームウォーリア、イビルクロスの4体で鬼童丸はゲイザスと戦うつもりだ。
「ウルピールは【
イビルクロスに攻撃を指示しなかったのは、ゲイザスの攻撃をイビルクロスに【
このアビリティを使えば、デバフや状態異常となるアビリティ効果をバフに逆転させられる。
そのためにイビルクロスにには攻撃させず、ウルピールとマッドタウロス、トゥームウォーリアに状態異常を付与するアビリティを使わせた訳だ。
自分が状態異常を扱うだけあって、ゲイザスは状態異常になっても動きがほとんど鈍らないから、【
「イビルクロス、【
(計画通り)
鬼童丸は自分の予想した通りに事が運んでニヤリと笑った。
【
「ウルピールは【
ウルピールとマッドタウロス、トゥームウォーリアの攻撃を続けて受けた時、ゲイザスはダウン状態に陥って鬼童丸の視界に追撃ボタンが表示される。
躊躇うことなくそのボタンを押し、レンタル従魔4体で追撃すればゲイザスは力尽きて倒れた。
『ウルピールがLv1からLv15に成長しました』
『マッドタウロスがLv1からLv15に成長しました』
『トゥームウォーリアがLv21からLv30に成長しました』
『イビルクロスがLv1からLv15に成長しました』
『ゲイザスを1枚手に入れました』
ゲイザスのカードを素早く回収し、鬼童丸は4階に移動する。
4階はゴーストタウンの内装であり、かなり本編に近い雰囲気になっていた。
鬼童丸はトゥームウォーリアとイビルクロスを送還してから、マッドタウロスに跨って5階に繋がる階段を目指して先に進む。
視界に映った敵はレベル上限100のモンスターばかりで、真面目に戦っていると時間がかかってしまうので、4階では極力戦いを避ける方針に決める。
とはいえ、全ての戦闘を避けさせてなるものかとデーモンズソフトもギミックを仕掛けており、隣を通過したら乗り捨てられた車が激しく音を鳴らし出す。
(畜生、冗談じゃねえぞ!)
叫びたい気持ちをグッと堪えて鬼童丸は進むことを優先する。
そして、ゴーストタウンの中心部にある5階に繋がる階段を見つけるが、前方には階段を守るガシャドクロがいて、後方には複数種のアンデッドモンスターの集団が迫っていた。
掃除屋まで現れてかなりピンチな状況ではあるが、この状況が鬼童丸にとって有利に働くことがあった。
それは乱戦モードで戦闘が始まるだけでなく、ガシャドクロを倒さなくともゴールである5階に行けるということだ。
この状況を活かす作戦を思いつき、鬼童丸はウルピールとマッドタウロスに指示を出す。
「ウルピールは【
ウルピールが【
「馬鹿正直に相手をすると思うなよ」
それだけ言い残して鬼童丸は5階に移動し、システムアナウンスがタワー全体に届けられる。
『鬼童丸が予選参加者の中で初めて5階に辿り着きました。お疲れ様でした』
そのアナウンスが聞こえた直後に、鬼童丸は特設エリアに強制転移された。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます